自律神経と腸を整えて免疫力をアップする食事
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自律神経と腸を整えて免疫力をアップする食事

腸は最大の免疫器官

 免疫とは、体内に侵入した病原菌などの外敵を排除する働きのことで、みなさんの体に備わっている自己治癒力の1つです。

 免疫力を担っているリンパ球の6~7割は、腸に集まっています。腸は、細菌やウイルスなどへの抵抗力が非常に強い臓器で、「腸は最大の免疫器官」と呼ばれています。

 body_chou_good腸は単に食べ物を消化・吸収しているだけの器官ではなく、様々な外敵から体を守る重要な役割を持っているのです。

 そして、腸の働きをコントロールしているのは自律神経です。

自律神経とは

 自律神経とは、自分の意思に関係なく体の働きを調整する神経で、無意識にしている呼吸、消化、排泄、発汗、体温調整などを司っています。自律神経は副交感神経と交感神経があり、お互いが24時間、365日休まずバランスをとりあって、身体の働きを安定的に調整しています。

 body_naizou2つの自律神経は、副交感神経が消化を促進し、交感神経が消化を抑制するなど、正反対の働きをしています。副交感神経はリラックスしているときに、交感神経は活動しているときによく働いています。

 食後、腸がよく働き消化がスムーズに行われているときは、副交感神経が優位になりリラックスしている状態なのです。

自律神経と免疫力は関連している

 ここで免疫力の主役、白血球のお話しをします。白血球は全身の血液をめぐって体を細菌やウイルスなどの異物から守っています。そして白血球はリンパ球、顆粒球という免疫細胞を持ち、絶妙な役割分担を行っています。

 顆粒球は細菌などを食べると、化膿性の炎症を起こします。また異物を食べたあとの顆粒球の残骸は、臓器や血管の粘膜上で活性酸素をまき散らし、組織や細胞を破壊します。活性酸素が増えると、炎症疾患をはじめ、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、がん、白内障などの病気を引き起こすのです。

 meneki_badこのように、顆粒球は異物の侵入を防いでくれる大切な防御細胞ですが、これが増加しすぎるとかえって病気を引き起こすのです。

 一方、リンパ球は「抗原抗体反応」という免疫力を発揮します。抗原抗体反応とは、ウイルスなどが体内に入ると、リンパ球がこれに対抗できる抗体をつくることです。この抗体によって病気から体を守っているのです。
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 そして重要なことは、近年の研究で免疫力と自律神経が関連していることがわかったのです。

 交感神経が優位だと顆粒球が増え、副交感神経が優位だとリンパ球が増えるのです。つまり、交感神経が優位になり過ぎると顆粒球が過剰に増え、リンパ球が減少し、免疫力の低下を招くのです。

 ですから、自律神経のバランスを整え、腸の働きを良好に保つことが、免疫力のアップにつながるのです。

免疫力をアップする食事

 では、ファストフードなどの外食を続けていると、身体にどのような影響があるのでしょうか?

 ファストフードなどの外食ではどうしても野菜不足になり、肉類や揚げ物などの偏った食事になってしまいがちです。

 偏った食事が続くと自律神経はバランスを崩し、自律神経が関連している腸や免疫の働きを低下させてしまいます。

 外食に多い肉類や揚げ物などの脂っこい食べ物、塩分の多い食べ物は、腸管が働く時間が短くて手取り早く食べることができ、すぐに活動しやすい状態をつくる交感神経を優位にする食べ物です。そして、交感神経が優位になると顆粒球は増加します。seikatsu_syukan_woman_bad

 つまり、ファストフードなどの外食を続けていると、交感神経が優位になり、顆粒球が過剰に増え、免疫力の低下を招くことになるのです。また交感神経を優位にする食べ物は癖になりやすく、結果として脂肪のとり過ぎになり、免疫システムを働きにくくしているのです。

 逆に副交感神経を優位にして、リンパ球を増やし免疫力をアップする食べ物もあります。

 副交感神経を優位にする食べ物は緑黄色野菜、大豆、キノコ類、海藻、ゴマ、小魚類、梅干し、お酢、玄米などです。これらの食事は、腸の働きを活発にし、身体を温め、便通を促すなどの作用で、身体を副交感神経優位の休息モードに導きます。

 また、交感神経と副交感神経のバランスを整える中間の食べ物もあります。米、いも類、とうもろこしなどで、安定した体調の維持に必要な食べ物です。

 syokuji_woman副交感神経を優位にする食べ物は免疫食として、中間の食べ物は自律神経のバランス食として捉えることができます。そして、副交感神経を優位にする食品(=免疫食)は、外食では摂りにくい食材であることが想像できるのではないでしょうか。

 このように食事が、自律神経と腸と免疫の働きを左右しているのです。

 偏食が続いている方は、「食べ物次第で免疫が働く、働かない」ということを理解し、食生活を見直すきっかけとなっていただければと思います。

引用文献:安保徹 「やめてみる」病気は自分で治せる 永岡書店


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