卵子の質を上げるにはどうしたらよいのでしょうか
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卵子の質を上げるにはどうしたらよいのでしょうか

なかなか赤ちゃんにめぐまれない方や、病院の不妊治療を繰り返している人の中には、良質な卵子が育ちにくいケースが多く含まれていると考えられています。

質の良い卵子とは、受精する能力があり、子宮内膜に着床して妊娠が成立し、胎児に成長していく卵子をいいます。

卵胞・卵子は、とても長い時間をかけて、綿密なプロセスを経て発育していきます。

良質な卵子が育つか否かは、卵胞・卵子の成長過程に大きくかかっているといえます。

ここでは、卵胞・卵子の発育過程と、なぜ卵子の質が低下してしまうのか、どうしたら卵子の質を上げることができるのか、東洋医学と西洋医学の知見を交えながらお話しいたします。

 

もくじ

1.卵胞の発育過程
 原始卵胞とは
 主席卵胞と閉鎖卵胞
 卵胞の発育期間
 卵胞の発育
2.卵子の形成過程
 卵子は細胞分裂によって成熟する
 卵子の減数分裂
3.黄体の役割について
4.良質な卵子を育むとは
 妊娠力とは
 卵巣の健康を保つ力
 原始卵胞を外敵から守る免疫力
 女性ホルモンの分泌に関与する自律神経
 良質な卵子を育む自己治癒力
5.なぜ卵子の質が低下してしまうのか?
 冷えによるホルモン分泌の乱れ
 冷えによる妊娠力の低下
 冷えによる卵巣機能の低下
 卵子の質を上げるには
6.良質な卵子を育む鍼灸治療
 自己治癒力の強さ
 冷えをとり良質な卵子を育む鍼灸治療

 

卵胞の発育過程

まず、卵胞はどのように成長して、成熟するまでにどのくらいの期間がかかるのか、卵胞の発育過程を紹介いたします。


原始卵胞とは


女性は、卵巣の中に一生分原始卵胞をもって生まれてきます。

原始卵胞とは、卵胞のもとになる細胞です。

1つの原始卵胞の中に、1つの未熟な卵子があります。

お母さんのお腹の中にいるときには、およそ700万個の原始卵胞をもっているといわれています。

その多くは消滅し、出生時には100万~200万個の原始卵胞をもって生まれてきます。

出生後も原始卵胞は減り、月経がはじまるころには20万~30万個になります。

その後は、毎月数百個ずつ減少し、45歳になるころには数千個になります。

このうち、女性が一生を通じて排卵する卵子の数は、わずか400~500個ほどです。



主席卵胞と閉鎖卵胞


生まれたときには、原始卵胞休眠している状態ですが、月経がはじまる頃になると自主的に発育を開始します。

原始卵胞は、15個~20個程度が同時に発育し始めます。

しかし、成熟卵胞まで成長して排卵に至るのは、通常1個です。

この卵胞のことを主席卵胞と呼びます。

残りの卵胞は、発育の途中で成長を止めて、やがて退縮します。

成長を途中で止める卵胞は、閉鎖卵胞と呼ばれます。

未熟だった卵子は、卵胞の発育とともに成長して排卵をむかえます。




卵胞の発育期間


原始卵胞から成熟卵胞(主席卵胞)まで成長するのに、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?

原始卵胞は、各月経周期の卵胞期(14日間)の間に成長するわけではありません。

原始卵胞から成熟卵胞(主席卵胞)まで成長するのに、およそ6ヶ月以上かかると考えられています(卵胞の発育期間については諸説あり、正確な日数はまだ明らかになっていません)。

もし、今、排卵したとすると、それは半年以上前から成長をはじめた卵胞なのです。

*詳しくはこちらをご覧ください。
卵胞の成長期間

卵胞の発育


およそ半年以上かけてゆっくり成長してきた卵胞は、卵胞期の14日間で、急速に大きく成長して排卵します。

発育開始時にはわずか約0,035mmだった原始卵胞は、段階的に成長して排卵直前には、約20mmの成熟卵胞になります。



卵胞の成長過程では、FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)、エストロゲンなどのホルモンや、アクチビン、インヒビンなどの生理活性物質が分泌され、卵胞の成長を促進します。

これらの作用により、原始卵胞は以下のように段階的に発育して、通常1個だけが成熟卵胞(主席卵胞)に成長し、排卵します。


原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞(ぜんほうじょうらんほう)→胞状卵胞(ほうじょうらんほう)→成熟卵胞(主席卵胞)

*卵胞の成長過程について、詳しくはこちらをご覧ください。
卵胞の成長

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卵子の形成過程

次に、卵子の成長過程をみていきましょう。


卵子は細胞分裂によって成熟する


わたしたちのからだは、約60兆個の細胞からなります。皮膚や骨、筋肉、内臓などは、細胞が沢山集まって形成され機能しています。

一方、卵子や精子は、1個1個の細胞で機能しています。


細胞は分裂して数を増やしますが、その分裂方法には2種類あります。

1つは、骨や筋肉、皮膚など身体をつくっている体細胞が増殖するときに行う分裂方式で、これを体細胞分裂といいます。

胎児も体細胞分裂をおこすことで成長していきます。

2つ目は、卵子や精子をつくるときにおきる減数分裂です。

卵子と精子は減数分裂によって、受精する能力を獲得します。


卵子の減数分裂


お母さんのお腹の中にいるとき、未熟な卵子(一次卵母細胞)は、1回目減数分裂を開始して途中でお休みします。

女の子は卵巣の中に100万~200万個の原始卵胞を持って生まれてきます。

それぞれの原始卵胞には、休眠した状態の「一次卵母細胞」が1つ入っています。

女の子は出生してから思春期に排卵が始まるまで、1回目の減数分裂休止したままの状態です。


思春期に入ると、原始卵胞は成長を開始します。

原始卵胞は、先述のように、15個~20個程度が同時に発育を開始しますが、成熟卵胞(主席卵胞)まで成長して排卵に至るのは、通常、1個です。

成熟卵胞(主席卵胞)の中にある「一次卵母細胞」は、排卵前におきるホルモンの変化がきっかけとなり、お休みしていた1回目の減数分裂を再開します。

排卵の直前に1回目の減数分裂は終了し、「二次卵母細胞」になります。

一般にいわれている「排卵」とは、医学的には「二次卵母細胞」が「成熟卵胞」から飛び出すことをいいます。


二次卵母細胞は排卵後、すぐに2回目の減数分裂をはじめますが、途中でまた休止します。

そして、精子の進入(受精の始まり)によって、2回目の減数分裂は再開します。

受精の完了とともに二次卵母細胞は減数分裂を完了して、成熟した「卵子」になります。

その後、卵子の核と精子の核が融合して、「受精卵」になります。




*卵子の形成過程について、詳しくはこちらをご覧ください。
卵子の形成と受精までのプロセス

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黄体の役割について

LHサージというホルモンの変化により、一次卵母細胞(卵子)の減数分裂が再開し、卵胞成熟が完了して、排卵に至ります。

LHサージ開始から、約40時間で排卵がおきます。

LH(黄体形成ホルモン)は、排卵を促す作用もあり、排卵直前にはLHが大量に分泌されます。この現象のことを「LHサージ」と呼んでいます。


排卵後の卵胞は、LH(黄体形成ホルモン)の作用により黄体へと変化します。




排卵後1~4日で黄体は完成して、プロゲステロンとエストロゲンというホルモンを分泌します。

プロゲステロンとエストロゲンは、子宮内膜を発育して、受精卵が着床しやすい環境を整えます。

妊娠が成立すると、胎盤が発達するまでの間、黄体はホルモンを分泌し続けて妊娠を維持します。

このように、排卵後も卵胞は黄体となり、妊娠をサポートする役割があります。

妊娠しなかった場合は、黄体は退縮して、白体となります。

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良質な卵子を育むとは

先述のように、卵胞・卵子は、長い時間をかけて、とても複雑なプロセスで成熟します。

生まれたときから休眠していた原始卵胞は、月経を迎える頃になると自発的に発育を始めます。

およそ6ヶ月以上かけて、原始卵胞から成熟卵胞に成長します。

15個~20個の原始卵胞が同時に成長しはじめ、通常、1個だけが成熟卵胞まで育ち、排卵します。

一方、未熟な一次卵母細胞(卵子のもとになる細胞)は、2回の減数分裂を行い、受精可能な良質の卵子に育ちます。

これらの過程では、ホルモンや生理活性物質が決まったタイミングで十分な量分泌されることで、卵胞・卵子の成長は促進されます。

綿密なプロセスが、1つ1つ着実に進んではじめて、成熟卵胞に成長し、排卵のときをむかえます。


健康的な卵子を育むためには、卵胞・卵子が卵巣の中で成熟していく過程がとても重要です。

およそ6ヶ月以上にわたる発育プロセスが、乱されないようにスムーズに進むことが大切なのです。これが、「良質な卵子を育む」ということです。




もし、成長を妨げる要因があると、卵子の質に影響を及ぼすことがあります。

しかし、本来、みなさんのからだには、成長を妨げる様々な要因から卵胞・卵子を守り、発育をスムーズに進める力(機能)が備わっています。

それは、どのようなものなのか見ていきましょう。



妊娠力とは


みなさんのからだは、時がくれば、生理活性物質が分泌され原始卵胞が成長をはじめるわけではありません。生理活性物質を分泌する力がなければ、わずか0.035mmの原始卵胞から分泌されません。

ホルモンも自然に脳の視床下部や卵胞から分泌されるわけではありません。ホルモンの分泌をコントロールする力が必要です。

未熟な卵細胞も、自然に減数分裂をおこすわけではありません。減数分裂を起こし、成熟する力がなければ、良質の卵子に育ちません。


生理活性物質を分泌して卵巣に蓄えられている原始卵胞を育てる力、ホルモンなどの分泌をコントロールする力、減数分裂を起こし受精可能な卵子をつくる力、これらすべての力が不可欠です。

どれか一つ欠けても、良質な卵子を育むことはできません。

さらに、卵胞を黄体(おうたい)に移行する力、子宮内膜をふかふかに育てる力、そして、着床した受精卵を育む力など、これらの力が妊娠には不可欠です。

これらすべての力が、東洋医学における「妊娠力」です。




「妊娠力」は、数値や画像ではあらわせない、みなさんのからだに備わっている根元的な力です。

妊娠力が働いてはじめて、卵胞・卵子の発育プロセスがスムーズに進み、受精可能な良質の卵子が形成されるのです。

卵巣の健康を保つ力


もちろん卵巣も健康な状態であることが大切です。

卵巣を健康な状態に保っている力が、「再生力」です。

私たちの身体は、約60兆個の細胞から成ります。卵巣や子宮などの内臓、骨や筋肉、皮膚、血液中の白血球や赤血球なども細胞から成ります。

そして、細胞は、「再生力」によって毎日新しく生まれ変わっています。

なんと、一晩で1兆個の細胞が作り替ると言われています。

内臓は約1年ですべての細胞が新しくなります。

もちろん、卵巣や子宮などの生殖器も日々新しい細胞に作り替えられています。

元気な細胞に生まれ変わることで、卵巣や子宮の機能は維持されています。




もし、この再生力がなければ、細胞はどんどん老化し、卵巣や子宮の働きは弱まってしまうことでしょう。

また、一度病を患った生殖器は回復せず、妊娠機能が低下したままになってしまいます。

そのようなことにならないように、みなさんの身体には卵巣や子宮を健康な状態に保つために、再生力という力が備わっています。

*これまでの定説では、女性は一生分の卵細胞をもって生まれ、出生後は新しい卵母細胞は作られないとされていました。しかし、近年、出産年齢の女性は新しく卵子を作り続けている、という報告があり話題となりました。これも再生力の一つと言えます。今後、さらに研究が進み、詳細が明らかになっていくことでしょう。

*卵子の質は年齢とともに低下していく、というが現在の定説です。しかし、鍼灸治療を続けていると、卵巣年齢(AMH値)が良くなっていく患者さんもいらっしゃいます。これは、上記の報告を裏付けているのかもしれません。科学がこれだけ進歩し細胞の研究が盛んに行われていても、卵子の形成プロセスについてはまだわからないことが多いのです。


原始卵胞を外敵から守る免疫力


私たちには「病気を予防して治す」という「免疫力」も備わっています。

私たちの周りは細菌やウイルスなどの外敵でいっぱいです。

しかし、普段は、外敵が体内に入ってこないように防御する機能が働いています。

万が一、体内に侵入されても白血球などによって外敵を退治して、病気を治していくシステムがみなさんの身体には備わっています。

これを「免疫力」と言い、普段、細菌やウイルスに侵入されないように防御したり、もし侵入されても白血球などの免疫システムによって外敵から体を守っています。




生まれた時から卵巣に蓄えられている原始卵胞を、日々、細菌やウイルスから守っているのも「免疫力」です。


女性ホルモンの分泌に関与する自律神経


また、私たちには、自律神経というとても大切な神経もあります。

自律神経は、からだの働きを調整する神経で、無意識にしている呼吸、循環、消化、排泄、体温調整、睡眠、生殖機能などを司っています。

女性ホルモンの分泌にも深く関わっている、とても大切な神経です。

自律神経の調節を司る中枢は、脳の視床下部というところにあり、2つの自律神経(交感神経と副交感神経)がバランスよく働くようにコントロールしています。



そして、コントロールするには力が必要です。

「調整力」とは、「自律神経をバランスよくコントロールする力」のことです。

もし、調整力がなければ、自律神経のバランスが一度乱れただけで、女性ホルモンの分泌に影響を及ぼし卵胞・卵子が発育しない、ということにもなりかねません。

一時的に自律神経のバランスが崩れたとしても、それを戻す力が皆さんの身体には備わっています。

*自律神経について、詳しくはこちらをご覧ください。
自律神経とは


良質な卵子を育む自己治癒力


このようにみなさんのからだには、卵巣や子宮などの機能を保つ「再生力」や、良質な卵子を育て、赤ちゃんを授かるための「妊娠力」といった力が備わっています。

さらに、卵巣に蓄えられている原始卵胞を細菌やウイルスなどの外敵から守る「免疫力」や、ホルモン分泌と関連のある自律神経のバランスを整える「調整力」といった力を持っているのです。

東洋医学では、これらの力を総称して「自己治癒力」といいます。


病院も薬もない時代から人々が生き延び、新しい命を授かってこれたのは、ひとえにこの自己治癒力があったからです。

成長を妨げる様々な要因から卵胞・卵子を守り、発育をスムーズに進めているのは自己治癒力です。

この自己治癒力は昔も今も変わらず、みなさんのからだに備わっています。

では、なぜ卵子の質が低下してしまうのでしょうか?

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なぜ卵子の質が低下してしまうのか?

「冷え」は、「自己治癒力」を低下させてしまいます。

東洋医学で昔から、「冷えは万病のもと」と言われてきたのはこのためです。

近年、西洋医学でも「冷え」が注目され、「体温が1度下がると免疫力は30%低下する」、「冷えは生殖機能の低下を招く」などと言われるようになり、冷えが妊娠に及ぼす影響が科学的にもだんだんとわかってきました。

鍼灸は、数千年におよぶ治療の積み重ねの中で、冷えと不妊の関係を東洋医学的に解明し、自己治癒力によって良質な卵子が育まれることを明らかにしてきました。

そして、その考え方と治療方法は脈々と現代に受け継がれてきています。


人のからだは、無理な仕事やストレス、人間関係、生活習慣などの要因により、気血(きけつ)の流れに滞りや偏りが起こります。

そして、だんだんと体の芯に冷えが生じて自己治癒力は低下し、良質な卵子が育ちにくくなっていきます。

この冷えを東洋医学では、「根元的な冷え」と呼び、卵子の質が低下する根本原因と考えています。


冷えによるホルモン分泌の乱れ


例えば、現代社会で増えている、ストレスから生じる「冷え」について見てみましょう。

仕事や家事で疲れがたまったり、精神的なストレスを抱えたりすると、自律神経のバランスが一時的に乱れます。




交感神経が緊張して副交感神経の働きは抑制されて血管が収縮し、血流が悪くなります。

血流が悪くなると、身体に「冷え」が生じてきます。

なぜなら、体温は内臓や脳でつくられ、血流にのって全身に運ばれているからです。

このとき、休息をとったり気分転換などで副交感神経の働きが優位になると、血管は拡張して血行は良くなります。

やがて、「冷え」は解消され、調整力によって自律神経のバランスは整います。

ところが、無理や悩み事を抱え続けると、交感神経が過緊張に陥り、「冷え」はますます強くなります。

その結果、調整力(自己治癒力)は低下してしまい、自律神経のバランスは崩れてしまうのです。

そして、自律神経の乱れが女性ホルモンの分泌に影響を及ぼし、卵子の質の低下を招くことになります。

一般に、ストレスは不妊の原因になると言われるのはこのためです。

自律神経の乱れから起きる卵胞・卵子の発育不全は、「根元的な冷え」による調整力(自己治癒力)の低下なのです。


冷えによる妊娠力の低下


また、「根元的な冷え」は、妊娠力(自己治癒力)も低下させてしまいます。

卵胞・卵子の発育がスムーズに行われるには、妊娠力(自己治癒力)が欠かせません。

ただ単にホルモンや生理活性物質が分泌されれば、良質な卵子ができるわけではありません。

もしそうであるなら、原因不明不妊はなくなり、病院で行われる不妊治療の妊娠率はもっと高くなることでしょう。

妊娠する力(自己治癒力)がしっかり働いてはじめて、卵胞を成熟させ、良質な卵子を育むことができるのです。


冷えによる卵巣機能の低下


また、卵巣が、健康でしっかり機能する状態であることも大切です。

私たちのからだの細胞は、再生力(自己治癒力)によって日々新しく生まれ変わっています。

卵巣の細胞も毎日作り替えられることで、卵子を育てる機能を保っています。

ところが、「根元的な冷え」により再生力(自己治癒力)が弱まると、元気な細胞に生まれ変われなくなり、卵巣など生殖器の機能が徐々に低下していきます。


また、元気な細胞に生まれ変わるためには、新鮮な酸素と栄養が必要です。

これを1つ1つの細胞に運んでいるのは血流(≒気血の流れ)です。

ところが、体が冷えて血流が悪くなると、十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、健康な細胞に再生されにくくなります。


 

 

卵子の質を上げるには

 

妊娠力や再生力(自己治癒力)の低下が軽度のうちは、病院で検査しても何の異常もみつらない原因不明不妊と診断されることもあるでしょう。

しかし、これは数値にあらわれないだけであって、妊娠力や再生力(自己治癒力)が少しずつ低下しているのです。

東洋医学でいう「未病」の状態、つまり、見た目は健康(検査では異常なし)でも、良質な卵子を育む力が弱ってきている状態と言えます。

さらに冷えが強くなり妊娠力や再生力(自己治癒力)の低下が進むと、卵胞が成熟できなくなる多嚢胞卵巣症候群やチョコレート嚢胞、卵巣機能が正常に働かない卵巣機能低下症などの病気を招くことになります。

あらわれる症状は、そのひとの体質や生活環境などによって様々です。


このように、「根元的な冷え」が生じると自己治癒力が徐々に低下し、その結果、良好な卵子を育むことが難しくなったり、卵子の質の低下を招く病気をひき起こすことになります。

つまり、良質の卵子が育たない根本原因は、「冷え」による自己治癒力の低下です。

卵子の質を上げるには、根本原因である「冷え」を解消して、低下してしまった自己治癒力(妊娠力や再生力)を回復させることが重要なのです。


*冷えは、過労や精神的ストレス、飲み過ぎ・食べ過ぎ、あるいは、外傷などの要因が重なりながら、長い時間をかけて徐々に溜まってきます。冷えの多くは、日常生活から生じています。

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良質な卵子を育む鍼灸治療

原始卵胞が成熟卵胞まで成長し、良質な卵子が育つかは、そのヒトの自己治癒力の強さにかかっています。

自己治癒力の強さ


自己治癒力(妊娠力や再生力)がしっかり働いているヒトは、健康的な卵子が育ち、自然に妊娠していきます。

自己治癒力の低下が軽度であれば、病院で不足しているホルモンなどを補充することで、卵子が成熟する可能性は高まります。

しかし、冷えが強まり、自己治癒力(妊娠力や再生力)がさらに減衰してしまうと、いくらホルモンなどの補充を繰り返しても、良質な卵子がなかなか育たないことがあります。


なぜなら、ホルモン薬は卵子の発育を補助するものであって、卵子の質が低下してしまう根本原因(=冷え)を解消して、自己治癒力を回復するものではないからです。


ホルモン薬をはじめとする体外受精などの不妊治療は、妊娠のプロセスの一部分を人の手で補助する医療です。

もちろん、卵子の成長を助け、妊娠の可能性を高めてくれる素晴らしい医療です。

しかし、自己治癒力(妊娠力や再生力)が低下してしまっては、たとえホルモンなどを補充しても、なかなか良質な卵子は育ってくれません。

ここまで、低下してしまった自己治癒力は、ご自身の努力だけでは回復が難しい場合があります。

そんな時、鍼灸治療自己治癒力を回復し、卵子の質を上げる手助けをします。


 

冷えをとり良質な卵子を育む鍼灸治療


東洋医学に基づく鍼灸治療は、はりとお灸で、気血のめぐりを良くして「冷え」を解消し、低下してしまった自己治癒力を回復します。

からだのすみずみに新鮮な血液が行きわたり、温かなからだになり、本来の自己治癒力(妊娠力や再生力など)が戻ってきます。

卵巣に十分な酸素と栄養が行きわたり、再生力によって新しい元気な細胞に生まれ変わります。そして、良質の卵子を育てる環境が整ってきます。

冷えを解消することで妊娠力は向上し、受精可能な良質の卵子が育ちやすくなります。




卵巣年齢の若返りにもよい効果が期待できます。

最近の研究で、実年齢よりも卵巣年齢が若いヒトがいることもわかっています。このような方たちは、自己治癒力(妊娠力や再生力)が強くしっかりと働いていると考えられます。


そして、心をリラックスすることもとても大切です。

深く思い悩んでいたり、ストレスを抱え込んでいると交感神経が過剰に働き、血管が収縮して体が冷えてきます。

鍼灸は、血管の収縮・拡張をコントロールしている自律神経のバランスを整えるので、血行の改善に効果的です。

近年、アメリカの研究で、鍼による皮膚刺激が知覚神経を通して、脳の視床下部に届き、自律神経系の働きを調整することが解かってきました。

鍼灸治療がなぜ卵子の発育によいのか、科学的にもわかってきたのです。


鍼灸治療は精神安定作用もあることも明らかになっています。

鍼灸治療によりリラックス作用のあるエンドルフィンやエンケファリンなどのホルモンが分泌されることもわかっています。

これらの働きにより、爽快感が感じられ、気持ちも前向きになると考えられています。

心とからだが健康になる鍼灸ケアは、良質な卵子を育むのにとても適した治療法です。


もちろん、病院で受ける不妊治療に鍼灸治療を併用すると、とても効果的です。

東洋医学と西洋医学、それぞれ、赤ちゃんを授かるためにできることがあります。

病院で施されるホルモン療法や体外受精などの不妊治療は、妊娠の成立をサポートしてくれる医療です。

そして、東洋医学に基づく鍼灸治療は、卵子の質を低下させる根本原因(=冷え)を解消して、自己治癒力(妊娠力など)を高める医術です。

自己治癒力(妊娠力など)が回復すれば、病院で施されるホルモン療法の効果は大いに発揮され、良質な卵子が育ち、妊娠の可能性はさらに高まります。




体外受精を繰り返していたり、原因不明不妊や2人目不妊で悩んでいる方など、赤ちゃんを授かりたいと願う方たちが鍼灸院をおとずれ、多くのひとが自己治癒力を回復することで妊娠されていきます。

はなもも鍼灸治療院では、「不妊の根本原因(=冷え)を解消し、自己治癒力を高めて良質な卵子を育む」という根本治療を行っています。


なかなか赤ちゃんに恵まれないとお悩みの方、病院の不妊治療をくり返している方、年齢的なリミットが迫っている方、ぜひ一度はなもも鍼灸治療院へご相談ください。



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