胃酸過多と自律神経の関係
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胃酸過多と自律神経の関係

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 1.胃酸過多の原因
 2.東洋医学に基づく胃酸過多の治療
 3.胃酸過多に効果的なツボ
 4.日常生活における胃酸過多の対処法


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胃酸過多の原因

 胃酸過多とは、食べた物を消化するための胃酸が、必要以上に胃から分泌される状態を言います。

 げっぷ、胸やけ、吐き気、胃痛、食欲不振、口臭などの症状がみられます。

 このような不快な症状を伴う胃酸過多の原因は何でしょうか?

 胃酸過多は、主に精神的ストレス食生活が原因と考えられています。

 よくストレスで胃が痛むといいますが、このとき、胃の中は胃酸過多の状態になっています。

 また、冷たい飲食物の摂り過ぎも胃に負担がかかり、胃酸過多の症状を招くことがあります。


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 では、なぜストレスや冷たい飲食物の摂り過ぎで、胃酸過多になるのでしょうか?

 まず、胃のしくみについてお話しします。

胃のしくみと自律神経


 食べ物が胃に入ると、それを消化するために胃酸が分泌されます。

 この胃酸はとても酸性度が高く、食物と一緒に入り込んできた細菌を殺菌してくれますが、胃壁自体も溶かしてしまうほどの強さがあります。

 そこで、胃の内部では、粘膜細胞から粘液が分泌され、胃壁をおおい守っているのです。

 胃は普段、自律神経の交感神経副交感神経がバランスをとりながら、胃酸と粘液の分泌をうまく制御しています。

 自律神経とは、自分の意思に関係なく体の器官を働かせる神経です。無意識にしている呼吸、消化、体温調整、睡眠などを司っています。

 そして、自律神経には交感神経と副交感神経があり、24時間バランスをとりあって体の働きを調整しています。


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 例えば、交感神経は、仕事や運動をするときに心臓の拍動や血圧を高めて、精神活動を活発にします。主に昼、活発になる神経です。

 副交感神経は、睡眠や休息をとるときに働く神経で、心臓の拍動をしずめ、精神活動を休めます。主に夜、優位になる神経です。

 健康な毎日を過ごすには、相反する働きをする交感神経と副交感神経のバランスが保たれていることが大切です。

ストレスや冷たい飲食物で胃酸過多になる理由


 通常、食後は副交感神経が優位に働き、適度な量の胃酸を分泌しています。また、粘液を十分に分泌させるためには、血液循環がとても大切です。

 食後のリラックスした状態では、血流が良く、胃壁を守る粘液も十分に分泌されます。

 ところが、精神的なストレスが長く続くと、交感神経が過剰に緊張し、胃の働きを強めようとして、胃酸を必要以上に分泌してしまうのです。


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 さらに、交感神経の過剰な緊張は、血管を徐々に収縮させてしまいます。すると、胃粘膜の血行が悪くなり、胃壁を守る粘液の分泌量が減少してしまうのです。

 また、アイスクリームやビール、ジュースなど冷たい飲食物が胃に入ってくると、血管は収縮して血流が滞ります。

 その結果、粘液が十分に分泌されないため胃壁が障害され、胃酸過多様の症状を招くことになります。

 では、東洋医学では、胃酸過多をどのように診ているのでしょうか?

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東洋医学に基づく胃酸過多の治療

 東洋医学では、昔から「冷えは万病のもと」と言われてきました。

 身体の様々な機能が、冷えにより低下すると考えられています。胃酸過多などの胃腸症状も「冷え」が原因と考えらてきました。

 また、人の身体には陰と陽の働きがあり、この2つのバランスがとれている状態が健康と言われてきました。

 東洋医学には、陰陽論という基本概念があります。

 すべてのものは陰と陽の二面性があり、そして陰陽は相対的なものです。

 一方が陰ならもう一方は陽です。反対のものでありながら、調和する、それが陰と陽です。

 例えば、女性(陰)と男性(陽)、一人の人を見た場合は、お腹(陰)と背中(陽)・・・などです。

 人の身体の働きでは、副交感神経(陰)と交感神経(陽)、胃壁を守る粘液(陰)と胃壁を溶かすほど強い胃酸(陽)・・・などが陰陽の働きです。

 他にもホルモンなど、陰陽の働きをもつものがたくさん見つかってきています。

 陰があるから陽があり、陰だけ、陽だけが単独であるのではないのです。

 そして、人は陰陽のバランスが整い、気血のめぐりが良く、温かい身体が健康とされてきました。


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 身体が冷え、気血のめぐりが乱れ、陰陽のバランスが崩れることで、様々な症状が現れると考えられてきました。(これはまさに、西洋医学で言う、冷たい飲食物による血流障害や自律神経バランスの乱れ、を意味しています。)

 東洋医学は数千年に及ぶ治療の積み重ねの中で、冷えと病の関係について明らかにしてきました。

 そして、その治療法は現代にまで脈々と受け継がれてきています。


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東洋医学で診る胃酸過多

 人の体は、仕事や人間関係などのストレス、食生活や生活習慣などの要因により、気血の流れ(血流)に滞りや偏りが起こります。


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 そして、だんだんと身体の芯に「冷え」が生じ、陰陽のバランスが乱れ、様々な症状があらわれます。

 胃酸過多もその症状の1つです。

 東洋医学ではこの冷えを「根元的な冷え」と呼び、病の根本原因と考えています。


 例えば、私たちのからだは、仕事や家事、育児で忙しかったり、悩み事によるストレスを受けると、交感神経が緊張して脈拍を上昇させます。

 ある程度のストレスは、血流が増え血行も良くなって良いのですが、いき過ぎた時が問題なのです。 

 いき過ぎると血管の収縮が強くなってくるため、血行障害が起こり、からだが冷えてきます。そして、「顔色が悪い」「いつもだるい」「胃腸の調子がすぐれない」などの症状が現れてきます。

 はつらつと生きている人でも、限度を超えると身体は冷え、だんだん元気がなくなってきます。

 ストレスや食生活などの要因により、からだが冷え陰陽のバランスが乱れ、そして、胃酸過多などの胃腸症状が現れるのです。


 西洋医学では、「胃酸」にスポットをあてて症状を緩和させます。

 薬によって胃酸の分泌量を抑えます。辛い症状を緩和する薬の効果はすばらしいものです。

 しかし、残念ながら症状は繰り返し起こります。

 薬は胃酸の分泌量を「一時的」に抑制するものであって、根本原因(=冷え)を取り除くものではないからです。

東洋医学に基づく胃酸過多の治療


 一方、東洋医学では、胃酸過多の根本原因である冷えに着目して治療を行います。

 はりとお灸で冷えをとり、陰陽のバランスを整えることで、症状が徐々に緩和されていきます。


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 確かに、局所的には「胃酸」が過剰に分泌されていても、それは結果であって根本原因ではないのです。

 このような体質になった原因(=冷え)を取り除くには、鍼灸治療とともに、食生活や生活習慣を見直すことも大切です。

 「冷え」は、昨日今日で溜まるものではなく、長い時間をかけてだんだんと溜まっていくのです。


 はなもも鍼灸治療院では、「胃酸過多の根本原因である冷えをとり、陰陽のバランス、つまり、副交感神経と交感神経のバランスを整える」という根本治療を行っています。

 胃酸の分泌に密接に関連している自律神経にアプローチすることで、辛い症状が緩和されていきます。

 また、血行が良くなることで、胃壁を守る粘液の分泌が促され、より早く健康な体を取り戻すことができます。

 冷えをとり、陰陽のバランスを整える鍼灸治療は、胃腸症状にとても適した治療法です。

 自分の症状はなかなか治らないとあきらめずに、ぜひ一度はなもも鍼灸治療院へご相談ください。

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胃酸過多に効果的なツボ

 ここでは、ご家庭でできる胃酸過多の対策をご紹介します。

 陽陵泉(ようりょうせん)というツボは、胃酸の分泌を整える作用があると言われています。

 足の外くるぶしから膝に向かって真上になで上げると、膝の下で小さな丸い骨にあたります。その前のすぐ下のくぼみに、陽陵泉があります。


陽陵泉の説明図

 ご自身でこのツボを押すことで、症状を和らげることもできます。

 いろいろな角度から指で押してみてください。痛みが強い所を指圧すると、胃酸の分泌を抑えられ症状が緩和されます。

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日常生活における胃酸過多の対処法

 胃酸過多は、精神的なストレスと偏った食生活を改善することがとても大切です。


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 ストレスは様々な病の原因として登場してきますが、仕事、家事、育児、介護など日々の生活の中でストレスを避ける、ということは難しいことだと思います。

 休息や規則正しい生活、食事、運動などを工夫して、生活習慣を見直し、精神的ストレスに負けない身体にしていきましょう。

 アイスクリームやビール、ジュースなど冷たい飲食物、また、コーヒー、紅茶などカフェインの入った飲み物など、刺激の強い物は注意してください。

 そして、偏った食生活を見直して、消化の良い食事を心がけてください。また、早食い、食べ過ぎ・飲み過ぎも胃酸過多の原因となるので、良く噛み、腹八分目の食事を心がけましょう。


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 近年、若い人にも胃酸過多が多く見られるようになってきました。

 これは、欧米化した食生活やインスタント食品が原因と考えられています。お肉や脂肪は消化されにくいため、多くの胃酸が分泌されます。

 また、インスタント食品も消化の悪い食べ物です。これらに 含まれる添加物は、とても消化が悪いと言われています。

 食品添加物を多く含む食べ物を摂りすぎないことも大切です。

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