うつ病・パニック障害と自律神経失調症
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うつ病・パニック障害と自律神経失調症

現代人がかかりやすい病として、うつ病、パニック障害、自律神経失調症があります。

うつ病パニック障害は何らかの要因により、脳内の神経伝達物質が減少したり、バランスを崩したりすることで引き起こされると言われています。

また、自律神経失調症は、交感神経副交感神経のバランスが乱れることによって、さまざまな症状があらわれるとされています。

一見、相互には関係がないように思われますが、うつ病、パニック障害、自律神経失調症は、違う病気でも深い関連性があります。

うつ病になると、精神的なストレスを伴うため、自律神経失調症の症状が出ることが多くあります。

一方、自律神経失調症は、症状が長く続くことでストレスとなり、うつ病を併発することがあります。

また、パニック障害も悪化すると、家に閉じこもるようになり、うつ病を併発すると考えられています。


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では、なぜこれらの病にかかるのでしょうか?どうしたら良くなるのでしょうか?

ここでは、うつ病・パニック障害・自律神経失調症の根本原因と鍼灸治療の有用性を、東洋医学と西洋医学の話を交えながら分かりやすくお話ししたいと思います。

もくじ

自律神経失調症とは?

自律神経とは、消化器を動かしたり、体温調整をするなど自分の意思とは関係なく働く神経です。

普段、無意識にしている呼吸や循環、消化、排泄、発汗、睡眠などをコントロールしています。


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そして、自律神経には、交感神経副交感神経があります。

2つの自律神経は、副交感神経が血管を拡張して血行を良くし、交感神経は血管を収縮して血行を穏やかにするなど正反対の働きをしています。

また、交感神経は仕事やスポーツの時に心臓の拍動や血圧を高めて、精神活動を活発にします。主に、に活発になります。

副交感神経は睡眠、休息をとるときに働く神経で、心臓の拍動をしずめ、精神活動を休めます。主に、優位になります。


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このように2つの自律神経(交感神経と副交感神経)は24時間、365日休まずバランスをとりあって、身体の働きを安定的に調整しています。


そして、この自律神経のバランスを崩すのが、悩み心配事などの精神的なストレスや体に無理を強いる肉体的なストレスです。

うつ病などで悩みを抱え続けると、交感神経が過緊張に陥り、副交感神経の働きが抑制されてバランスをくずし、ほてりや冷え、頭痛、めまい、不眠など様々な体調不良を起こすことがあります。


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さらに、自律神経はホルモンとも密接な関係があり、自律神経の乱れは、月経不順や不妊を招くこともあります。

また、更年期の女性は自律神経失調症になりやすいと言われています。

自律神経は体の全ての器官をコントロールする制御装置です。

ですから、この制御装置の乱れからおこる自律神経失調症の症状は、頭・耳・目・皮ふ・消化器・循環器・生殖器・精神面など、からだのいたる所にあらわれます。

そして、あらわれる症状も人によって千差万別です。

*詳しくはこちらをご覧ください。
自律神経失調症・不定愁訴になぜ鍼灸治療がよいのでしょうか

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うつ病とは?

うつ病は、気持ちの落ち込みや憂うつな気分、意欲の低下といった「心の症状」が長く続いてしまう病気です。

また、不眠、倦怠感など、さまざまな「身体の症状」を伴うことが多くあります。

女性は5人に1人、男性は10人に1人が一生に一度はかかる、よく起こる病気と言われています。


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うつ病には、憂うつな気分や気持ちの落ち込みといった抑うつ症状や、焦燥感、意欲の低下、考えがまとまらないなど、「心の症状」がみられます。

これらの症状は、朝に強く、夕方になると少し楽になるということもあるため、周囲の人たちは、「たいしたことない」と誤解してしまうこともあります。

また、多くの人に、眠れない、食欲がない、体重が減少するなどの「身体の症状」がみられます。


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さらに、倦怠感、めまい、下痢や便秘、口が渇く、動悸、息切れといった、「自律神経症状」を伴うこともよくあります。

このように、うつ病自律神経失調症は、違う病気でも密接に関連しているのです。


うつ病の原因はまだ、はっきりとは解明されていませんが、日常生活のなかで起こるさまざまな要因がむすびついて発症すると考えられています。

結婚・妊娠、昇進・転勤など、家庭や職場で今までとは違った役割が生じた時に、うつ病になってしまうことがあるようです。

また、大切な人との死別、人間関係や家庭内でのトラブルなども要因となります。

うつ病になる人は、几帳面で完璧主義、仕事熱心で責任感が強いタイプ、他人との関係を重視する人が多いようです。

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パニック障害とは?

突然の動悸、呼吸困難、めまい、発汗などの「身体の症状」とともに、強い不安や恐怖感などの「心の症状」を伴う、「パニック発作」を引き起こします。


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発作は10分~1時間でおさまります。

しかし、発作が繰り返されると、また起きるのではないかといった「予期不安」が生まれてきます。

そして、長期化すると、大勢の人が集まる所や、過去に発作を起こした場所を避ける「広場恐怖」が生じてきます。

「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」、この3つが特徴的な症状と言われています。

パニック障害は直接生命を脅かすものではありません。

しかし、症状が悪化すると、家に閉じこもるようになり、うつ病を併発することがあります。

パニック障害の50%~60%は、うつ病を伴うと考えられています。


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パニック障害は、100人に2~3人の割合でかかる病です。

一般に、日常生活にストレスをため込みやすい環境で暮らしている人が多いとされていますが、必ずしもストレスだけが関与している訳ではないようです。

いつも緊張を高めている人に多いことが分かってきています。

では、うつ病やパニック障害を発症しているとき、脳の中では何が起きているのでしょうか?

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うつ病とパニック障害のメカニズム

近年の研究では、脳内の情報伝達システムにトラブルが生じていると考えられています。

脳の中では、「神経伝達物質」によって、神経細胞から神経細胞へさまざまな情報が伝達されます。

セロトニン」や「ノルアドレナリン」という神経伝達物質は、人の感情に関する情報を伝達する物質であることが分かってきました。


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そして、これらの物質の分泌が減少し、情報の伝達がうまくいかなくなることで、うつ病の状態が起こると言われています。

また、パニック障害は、恐怖や不安に関係している「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える「セロトニン」のバランスがくずれることでパニック障害の症状が引き起こされます。
 

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根本原因と鍼灸治療の有用性

では、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が減少したり、バランスが乱れたりする根本原因はいったいなんなのでしょうか? 


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東洋医学で診る根本原因


一般には、几帳面で完璧主義、責任感が強いタイプ、ストレスをため込みやすい人が、鬱やパニック症状があらわれやすいと言われています。

しかし、このような人たちが必ずうつ病やパニック障害になるとも限らないのです。

これだけ進んだ西洋医学でも、なぜうつ病やパニック障害になる人とならない人がいるのか、まだはっきりした原因は残念ながら解明されていません。

一方、東洋医学では昔から「冷えは万病のもと」と言われてきました。

冷え」は人に本来備わっている自己治癒力を低下させてしまいます。


自己治癒力とは、病気からからだを守る免疫力や傷を治す修復力、細胞の再生力や新しい命を授かる妊娠力、そして、憂鬱感や不安感から立ち直る復活力などをいいます。

復活力とは、科学的な言葉では、「セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を分泌する力」と言い換えるとわかりやすいでしょうか。

これら生命を維持して健康に生きていくために必要な力を総称して、自己治癒力といいます。


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人の体は、無理な仕事やストレス、人間関係、生活習慣などの要因により、気血の流れに滞りや偏りが起こります。

そして、だんだんと体の芯に冷えが生じて自己治癒力は低下し、様々な症状があらわれます。

この冷えを東洋医学では、「根元的な冷え」と呼び、病の根本原因と考えています。

あらわれる症状や病気は、そのヒトの体質、価値観、生活環境などの背景により様々です。

例えば、義務感が強く、仕事熱心で、常に他人への配慮を重視する人は、とても気を使い(エネルギーを使い)、気血の流れに滞りや偏りが起こります。


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そして、少しずつ身体の芯に冷えが生じてきます。

一生懸命に努力した結果が伴っているうちはエネルギーの回復、つまり冷えが解消されますが、成果が出せない状態が続いたりすると、エネルギーが欠乏し、さらに冷えは強くなります。

そして、徐々に復活力(自己治癒力)は低下していきます。

その結果、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」を分泌する機能が弱まり、うつ病パニック障害を招くことになります。

うつ病やパニック障害の根本原因は、「冷えによる自己治癒力の低下」なのです。

冷えをとり自己治癒力を導く鍼灸治療


このように、東洋医学では数千年に及ぶ治療の積み重ねの中で、冷えの関係について明らかにしてきました。

近年、現代医学の分野でも「冷え」について注目され、多くの書籍も目にするようになってきました。

自律神経の乱れや免疫力の低下など、体の大切な機能の低下が「冷え」と関係していると考えられるようになりました。

なぜ鍼灸は効くのか?ということが科学的に分かってきたのです。


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はなもも鍼灸治療院では、「うつ病やパニック障害、自律神経失調症の根本原因である冷えを解消し、自己治癒力を最大限に高めて治癒を導く」という根本治療を行っています。

うつ病やパニック障害を発症するほど低下してしまった自己治癒力は、ご自身の力だけでは回復が難しい場合があります。

そんな時、鍼灸治療は自己治癒力がきちんと働くように手助けをします。

はりとお灸で、気血のめぐりを整え、「冷え」をとり、低下してしまった自己治癒力の回復を促します。


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「セロトニン」や「ノルアドレナリン」を分泌する機能が正常に働き、「心の症状」が改善されます。

また、自律神経のバランスも整い「身体の症状」も緩和されます。

さらに、鍼灸治療には精神安定作用もあると言われています。

最近の研究では、鍼灸治療によりリラックス作用のある、エンドルフィンやエンケファリンなどのホルモンが分泌されることが明らかになり、注目されています。


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これらの働きにより、爽快感が感じられ、気持ちも前向きになると考えられています。

心と体が元気になる鍼灸治療は、うつ病やパニック障害、自律神経失調症にとても適した治療法です。

 
西洋医学では、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などにスポットをあてて症状を緩和させます。

薬によってこれらの分泌量を調整します。

辛い症状を抑える薬の効果はとてもすばらしいものです。

しかし、残念ながら症状は繰り返し起こります。

薬は分泌量を「一時的」に調整するものであって、病の根本原因を取り除くものではないからです。

確かに局所的には、「セロトニン」と「ノルアドレナリン」の分泌に異常がみられても、それは結果であって根本原因ではないのです。

一方、東洋医学では根本原因である「冷え」に着目して治療を行います。

はりとお灸で冷えをとり、低下してしまった自己治癒力(復活力)を回復することで、うつ病やパニック障害、自律神経失調症の症状を改善します。


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特に症状が辛い方は、鍼灸治療と薬を併用すると効果的です。

薬で症状を抑えながら、鍼灸治療で治癒力を高めていくことで心身が元気になり、再発しにくい身体に改善されていきます。

うつ病やパニック障害などは治るのに時間がかかり、辛い症状が長期間続くと言われています。

しかし、東洋医学に基づく治療で自己治癒力の回復を促し、健康な体を取り戻すことができます。


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みなさんの身体に備わっている自己治癒力はとてもすばらしいものです。

どんな病でも、自然治癒する方は必ずいらっしゃいます。

自分の病はなかなか治らないとあきらめずに、ぜひ一度はなもも鍼灸治療院へご相談ください。


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*一般に「冷え」というと、「冷え症」や「寒がり」というような冷熱の冷えを指しますが、東洋医学における「冷え」は温度感覚の冷えだけではなく、実はもっと大きな意味があります。詳しくはこちらをご覧ください。
冷えの本質~冷えをとり、自己治癒力を高める鍼灸治療~

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【はなもも鍼灸治療院】

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