妊娠の確率を上げるタイミング法のコツ

妊娠の確率を上げるタイミング法のコツ

 妊娠のチャンスを逃さないためには、妊娠しやすい期間にタイミングを合わせることが肝心。妊娠の確率を上げるタイミング法のコツを覚えておきましょう。

排卵日を予測する

 妊娠が成立するには、卵子と精子が出会って受精することが不可欠です。卵子と精子が出会いやすい時期にうまくタイミングをとる(性交を行う)ことで、妊娠確率を上げることができます。タイミングを合わせることは、妊活の基本になります。赤ちゃんが欲しい人は、必ず試してみましょう。

 病院での不妊症の初期治療でもタイミング法はよく行われますが、排卵日を予測できれば、ご家庭でも同じことができます。自宅で排卵日を予測するには、いくつかの方法があります。基礎体温表や市販の排卵日検査薬を利用したり、頸管粘液(おりもの)をチェックします。

基礎体温表から読み取る

 個人差は多少ありますが、基礎体温が二相にわかれている場合、排卵は月経がはじまって約2週間後、低温期から高温期に移行する数日の間に起こるとされています。

 この時期、低温期の最後にもう一段階体温が下がる日(最低体温日)があり、その後、急上昇するときに、排卵が起こることが多いと考えられています。基礎体温表の例

 でも、排卵日は個人差があり、最低体温日やその前日、または最低体温日の翌日など、人によってさまざまです。なかには排卵していても、明らかな最低体温日がない人もいます。

 このように、基礎体温表だけで排卵日を正確に特定することは難しいですが、ある程度の範囲内で排卵日を予測することが可能です。

排卵日検査薬を使う

 薬局などで排卵日を予測できる検査薬が販売されているので、これを利用します。

 排卵日検査薬は、排卵の直前に多く分泌される黄体ホルモン(LH)の尿中濃度を測定するものです。陽性反応の出た当日か翌日が排卵日になります。

 *検査薬により使用方法は異なりますので、説明書をよく読んで行いましょう。

 月経不順などで基礎体温表から排卵日を予測しにくい人は併せて使ってみましょう。

頸管粘液(おりもの)を調べる

 頸管粘液を調べる方法では、頸管粘液の粘稠性(のびぐあい)から排卵日を予想します。

 排卵日が近づくと、頸管粘液の量も粘稠性(のびぐあい)も増します。指にとり、10㎝ぐらい伸びれば排卵日直前です。

タイミング法のコツ

その1:基礎体温表を基本に他のやり方も組み合わせて排卵日を予測する

妊娠率の高い日にタイミングをとる

 排卵日がある程度予測できたら、その前後にタイミングをとります。ただし、排卵日前にタイミングをとる方が妊娠の確率は高まります。

 卵子と精子の寿命には差があり、卵管内での卵子の生存期間は8~12時間(約半日)、精子の生存期間は48~72時間(2~3日)と考えられています。

 精子に比べると卵子の生存期間は短いので、排卵日前にタイミングをとる方が少し排卵が早まったとしても、生存期間中に卵子と精子の出会える可能性が高くなります。排卵の時に、すでに精子が卵管にたどり着いていて、卵子を待ち受けている状態が理想です。

 もちろん、排卵日翌日でも妊娠する可能性はありますが、排卵日を含めて、排卵日前の5日間くらいが妊娠確率が高まる日になります。

 下のグラフを見ても、最低体温日の2日前が妊娠確率が最も高いのがわかります(グラフは最低体温日を0日として、その日にタイミングをとった場合の妊娠確率を表しています)。その日にタイミングをとった場合の妊娠率のグラフ

タイミング法のコツ

その2:排卵日を含めた5日前くらいからタイミングをとる

排卵日以降もタイミングをとる

 タイミングがピタリと合い、卵子と精子が出会えて受精卵になったとしても、まだ妊娠成立ではありません。

 受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら、卵管から子宮に向かいます。およそ5日かけて移動します。

 子宮内にたどり着いた受精卵(胚)は、子宮の中を漂いながら着床できるかどうか様子をうかがっています。その後、受精卵が子宮内膜にもぐり込んで着床したら妊娠の成立です。受精から着床まで、およそ1週間かかるとされています。

 タイミング法を行う上で、意外と見落とされているのがこの期間です。この時期もタイミングをとると、妊娠の確率が上がる可能性があります。

 なぜなら、女性ホルモンの分泌や子宮内膜の血液循環が促されて、受精卵(胚)がより着床しやすい環境が整うと考えられるからです。また、たとえ排卵日が予測より遅れたとしても、この時期にタイミングをとっていれば妊娠の可能性は高まります。実際に、この方法を実践して、めでたく妊娠した患者さんも少なくありません。

 貴重な妊娠のチャンスを逃さないために、排卵日から着床までの期間もできるだけタイミングをとる機会を持つといいでしょう。

タイミング法のコツ

その3:排卵後の5日間くらいもタイミングをとる

タイミングをとる機会を増やす

 射精の回数が増えると、それだけ精子の数が減ることを気にする人も多いようですが、心配はいりません。

 たしかに精液の濃度が薄まることもありますが、たとえ一度に放出される精子の数が減ったとしても、タイミングをとる回数が多い方が妊娠確率は高まります。タイミングの回数と妊娠率は比例しています。あまり、神経質にならないようにしましょう。

 もう1つ気をつけたいことは、男性の禁欲期間を長くとり過ぎないことです。禁欲期間が5日以上になると、精巣でつくられた精子は古くなり、運動性が落ちて妊娠率が低下することがあるからです。

タイミング法のコツ

その4:できるだけタイミングをとる機会を持つ

最後に

 排卵日を意識しすぎると、いつのまにかタイミングをとることが義務に感じられるようになり、嫌になることがあります。男性側にストレスがあらわれると、性機能障害になります。

 赤ちゃんをつくるための作業とならないように、お互いを思いやる、愛のある性交をこころがけましょう。

参考文献:赤ちゃんが欲しい人の本 西東社、妊娠と出産 成美堂出版

関連するページ


妊娠の基礎知識


お気軽にお問い合わせください



«   |   »

住所:
〒284-0001
千葉県四街道市大日299-2

電話番号:
043-376-1535

受付時間:
9:00~12:00/14:00~18:00

休診日:
木曜日・日曜祝祭日