自律神経のバランスを整えて免疫力を上げよう!

自律神経のバランスを整えて免疫力を上げよう!

 みなさんのカラダには、体内に入ってきた病原菌やウイルスなどを退治する働きが備わっています。

 この働きのことを免疫力と言います。

 健康は免疫力の強さにかかっています。

免疫力の仕組み

 免疫力の主役は「白血球」です。

 血流に乗って全身を巡り、カラダに害を及ぼす細菌などの外敵を見つけては退治しています。

 白血球には顆粒球、リンパ球、マクロファージの3種類があって、それぞれに役割分担があります。

  • 【顆粒球】:細菌などサイズの大きい異物を退治します。
  • 【リンパ球】:ウイルスやがん細胞などをやっつけます。
  • 【マクロファージ】:顆粒球やリンパ球を誘導する司令塔の役割があります。

 顆粒球、リンパ球、マクロファージは、血液中におよそ60:35:5くらいの割合である時が、免疫力の高い理想的な状態とされています。

免疫力をコントロールする自律神経

 白血球の割合は、普段、自律神経が上手く調整しています。

 自律神経とはカラダの様々な器官を制御する神経で、私たちが意識することなく常に働いています。心臓の拍動、消化、呼吸、排泄、発汗、睡眠などもコントロールしています。

 自律神経には交感神経副交感神経の2種類があって、それぞれ正反対の働きをしています。

 交感神経は「昼の神経」と呼ばれ、昼間優位に働いて心身の活動を活発にします。車に例えるなら、アクセルのような役割です。

 一方、副交感神経は「夜の神経」と呼ばれ、主に夜間優位に働いて心身をリラックスモードにします。こちらは、ブレーキの役割を持った神経です。

 交感神経と副交感神経がバランスよく働いていると、昼間はハツラツと行動し、夜はリラックスしてぐっすり眠ることができます。

 また、交感神経が優位な時は顆粒球が増え、副交感神経が優位な時はリンパ球が増える仕組みになっています。

 そうすることで、一日を通して白血球が理想的な割合になるようにコントロールされています。

 自律神経のバランスがいいと、免疫力は高く病気になりにくいわけです。

自律神経が乱れると免疫力は下がる

 ところが、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、白血球の割合が乱れて免疫力は下がってしまいます。

〇交感神経過剰タイプ

 仕事などのストレスが溜まったり、緊張状態が長く続いたりすると交感神経が過剰に働き続けます。すると、顆粒球がどんどん増え、リンパ球は減ってきます。

 顆粒球が必要以上に増えると体内で活性酸素が増加し、ほっておくと大切な細胞が傷つけられ、やがて胃潰瘍や潰瘍性大腸炎などの病気を引き起こすことになります。

 また、リンパ球が減少するとウイルスに対する抵抗力が落ちて風邪を引きやすくなったり、将来、癌などの心配も出てきます。

 交感神経過剰タイプは、ストレスが多くていつもイライラしていたり、夜よく眠れなかったり、自律神経失調症や更年期障害などの症状をお持ちの方によくみられます。

〇副交感神経過剰タイプ

 反対に副交感神経が優位になりすぎると、リンパ球は必要以上に増え、顆粒球は減少してきます。

 リンパ球が過剰になると、異物に対して過敏になります。

 花粉や食品に含まれる化学物質など、本来、カラダに害を及ばさない物質に対してもリンパ球が過敏に反応してアレルギーを引き起こします。

 また、顆粒球が減るので細菌の攻撃に対して弱くなります。お腹を壊しやすくなったり、体調を崩しやすくなったりします。

 副交感神経過剰タイプは、あまりカラダを動かさないでのんびりとした生活を送っていたり、甘い物を毎日食べ続けていたりすると陥りやすくなります。

 このタイプの人は心身が極端なリラックス状態に入るため、疲れやすく気力がわかないといった特徴がみられます。

 このように自律神経のバランスが崩れると、免疫力が低下して体調を崩したり病気に罹りやすくなるわけです。

免疫力を上げるコツ

 では、免疫力を上げる、つまり、自律神経のバランスを整えるにはどうしたらよいのでしょうか?

 タイプ別にお話します。

交感神経過剰タイプの人

 自分はこれに当てはまると思っている方は多いのではないでしょうか。極端に交感神経よりに傾いたバランスを副交感神経よりに戻すことが大切です。

・リラックスする時間を作る

 このタイプの方は緊張状態が続いているので、心とカラダをゆるめる時間を作りましょう。

 好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、リラックスできることならなんでもいいです。

・軽い運動や趣味

 爽快感を感じられる運動や心から楽しめる趣味がおすすめです。

 気分転換して副交感神経を優位にしましょう。

・よく眠る

 個人差はありますが7時間くらいぐっすり眠ると理想的です。でも、このタイプの人は不眠症ぎみの方が多いのも事実。

 就寝2時間前にはスマホやPCの電源はオフにして、ストレッチなどでカラダをほぐしてから布団に入りましょう。

・体温を上げる

 温かい食事やお風呂で体温を上げましょう。体温が上がると免疫力は活性化されます。

・気持ちよく感じるお灸

 お灸はやり方によって、副交感神経を優位にしたり交感神経を刺激したりすることができます。

 お灸と聞くと熱いイメージがありますが、温かくて気持ちの良いお灸は副交感神経を活発にします。

 棒灸(ぼうきゅう)はご自身で温度調節しやすいのでオススメです。下図のように、肌に近づけたり遠ざけたりしながら丁度いい温度に調節できます。自身で棒灸をしている図

 今の症状に合うツボに棒灸を施せば、症状は軽くなり副交感神経も優位になって一石二鳥です。

 例えば、肩こりのツボ「手三里(てさんり)」や腰痛のツボ「足三里(あしさんり)」は、自分でもお灸しやすい場所にあります。

【手三里の位置】腕の親指側で肘の曲がり目から手先に向かい指幅3本分の所にあります(下図)。手三里の位置を示した図

【足三里の位置】すねの外側で膝下から指幅3本分の所です。膝上に親指を置き中指の当たるところを目安にとると分かり易いです(下図)。足三里の位置を示した図

 どこにお灸をしたらいいか迷ったときは、「曲池(きょくち)」は応用範囲が広くて使いやすいツボです。免疫力を向上したい時にもよく使います。他のツボと併用してもいいでしょう。

【曲池の位置】肘の曲がり目で親指側の窪みにあります(下図)。曲池の位置を示した図

 副交感神経を優位にするお灸のコツは「気持ち良く感じる温度」です。

副交感神経過剰タイプの人

 このタイプの方は、交感神経を少し活発にすることが大切です。

・メリハリのある生活

 ストレス過多はよくありませんが、ある程度は必要なものです。適度なストレスは、交感神経にとって程よい刺激になります。

 昼はよく働き、夜はゆっくり休むというようなメリハリのある生活が、自律神経のバランスを整えます。

 普段、座っていることの多い人は積極的に運動を取り入れましょう。

・少し熱めのお灸で交感神経を刺激

 ツンと感じるお灸は交感神経を刺激します。

 これには、台座がシール式になっていて肌に張り付けられるタイプのお灸がオススメです。下図は「曲池」にお灸を張り付けているところです。曲池にお灸をしている図

 ライターでお灸の先に火をつけてから目的のツボに貼り付けます。

 だんだん温かくなってくるので、ツンと熱く感じたら素早くとってください。我慢しすぎるとやけどになるので注意しましょう。

 交感神経を刺激するお灸のコツは「ツンと感じる温度」です。

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