基礎体温表から何がわかるのでしょうか

基礎体温表から何がわかるのでしょうか

 基礎体温表をつけていると、月経周期や排卵日などの妊活に欠かせない情報をはじめ、からだに潜むトラブルなども知ることができます。

 赤ちゃんを授かるには、まずは、ご自身のからだを把握することが肝心です。基礎体温表を上手に利用しましょう。

 ここでは、基礎体温の測り方と基礎体温表の見方をお話します。

基礎体温とは

 基礎体温とは、「呼吸や心拍など、生きていくために最低限必要な活動をしているときの体温」のことをいいます。

 もう少しわかりやすく言うと、「眠っている時の体温」です。

 一般的に体温は、運動や食事、感情の起伏などの影響を受けて変化します。基礎体温は、これらの影響を受けない、睡眠中の体温のことをいいます。

 基礎体温は本来、一定しているものです。でも、女性の場合は、月経周期にともなうホルモン分泌の変化に連動するため、およそ0.3~0.5℃の間で基礎体温は変化します。

 このため、2ヶ月くらい測り続けていると、ある程度の範囲内で排卵日を予測したり、ホルモンバランスやからだのリズムを読み取ったりすることができます。

基礎体温の測り方と基礎体温表のつけ方

 基礎体温を測る時は、婦人体温計を使います。

 前述のように、基礎体温の変化は0.3~0.5℃ととても小さな範囲です。婦人体温計はこの僅かな体温変化も測れるように、通常の体温計よりも目盛りが細かく、0.05℃単位まで計測できるように作られています。

 一方、基礎体温表はインターネットで簡単に手軽に入手できます。アプリを利用するのも良いでしょう。

 基礎体温は、本来、就寝中の体温ですが、自分で測ることはできません。そこで目覚めてすぐの体温を測ります。

 まず、寝る前に、婦人体温計と一緒に基礎体温表と筆記用具を枕元に置いておきます。

 朝、目覚めたらすぐに、寝たままの姿勢で測ります。婦人体温計を舌下に入れ、口を閉じて測定します。

 人の体温は、少し動いただけでも上昇します。着替えたり、食事したりするとなおさらです。正しい基礎体温を知るには、睡眠中に近い状態で測ることが大切です。

 測り終わったら、その場ですぐに基礎体温表に記入しましょう。折れ線グラフに書き込むことで、体温の推移がひと目でわかります。

 基礎体温表には、体温の他、月経やおりものの状態、性交の有無も記入しましょう。

 また、基礎体温はちょっとした体調の変化にも影響をうけるので、かぜや睡眠不足など気になったことは記録しておきましょう。旅行など、普段の生活と違うことがあったときも忘れずに記入しましょう。

 なお、起き上がったあとでは、体温が変化しているので正確な基礎体温が測れません。測り忘れた日は表を空欄にして、次の日からまた測り始めましょう。

 1日も欠かさず記録することにとらわれると、だんだんストレスになってきます。測れない日があってもそこでやめてしまわずに、継続することが大切です。

 また、不規則な生活をしていると正確な数値がでないので、毎日一定時間(最低4~5時間)以上の睡眠をとり、同じ時間に測ることが理想的です。

 同じ時間に検温することが難しい場合でも、目覚めてすぐに測ることだけは守るようにしましょう。

 これを機会に、生活スタイルを見直してみるのもいいですね。

基礎体温表をつける時のポイント

 1.婦人体温計を使う

 2.目が覚めたら布団の中ですぐ測る

 3.できる限り毎日同じ時間に測る

 4.測ったらすぐに基礎体温表に記録する

 5.測れない日があっても継続する

基礎体温表からホルモンバランスの状態を知る

 ホルモンバランスがいい場合、基礎体温は下図のように二相に分かれます。体温の低い時期を低温期、高い時期を高温期といいます。基礎体温表の例

 女性の基礎体温は、0.3~0.5℃の範囲で変化しています。これは、月経周期にともなうホルモン分泌に基礎体温が影響をうけるからです。この体温の変化から、ホルモンバランスを読みとることができます。

 低温期は、月経のはじまりから約2週間続きます。卵胞が成長して卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が盛んになる時期です。卵胞ホルモンの働きで子宮内膜が育ち始め、妊娠に備えます。

 排卵後の高温期は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が盛んになり子宮内膜が成熟する期間です。黄体ホルモンの分泌が増えることによって基礎体温は上昇します。

 この2種類のホルモンバランスがよいと、基礎体温はきれいな二相のグラフを描きます。低温期から高温期に移行する際に急上昇すると理想的です。

 基礎体温が二相にわかれている場合は、ホルモンがバランスよく分泌され排卵が起きていることを示しています。反対に、二相に分かれていない場合、ホルモン分泌がうまくいっていない可能性があります。

基礎体温表から排卵日を予測する

 基礎体温表をつけていると、排卵日がある程度予測できます。

 通常、基礎体温のグラフは、排卵日を境に、前半は低温期、後半は高温期の二相に分かれます。低温期から高温期に移る手前でもう一段体温が下がる日(最低体温日)があって、その後急上昇するときが排卵日の目安です。基礎体温表の例

 排卵日には個人差があり、最低体温日を含めた前後1~2日に排卵が起こることが多いとされています。でもなかには、明らかな最低体温日がない人もいます。

 このように基礎体温だけで排卵日を特定することは難しいですが、ある程度の範囲内で予測することができます。

基礎体温表からからだのトラブルを読み取る

 基礎体温表には、排卵やホルモンバランス以外にもからだのさまざまなサインがあらわれます。

 直接見ることはできない卵胞や子宮内膜の成長具合など、生殖機能の健康状態もある程度知ることができます。

 では、基礎体温表のパターンごとに見ていきましょう

体温がガタガタ

ガタガタの基礎体温表のイメージ図

 比較的多くみられるタイプです。睡眠不足が続いていたり、生活が不規則だとこのようなグラフになります。自律神経が疲れています。まずは、生活習慣を見直しましょう。

低温期と高温期に差がない

低温期と高温期に差がない基礎体温表のイメージ図

 排卵すると、卵胞は黄体に変化して黄体ホルモンを分泌します。基礎体温は黄体ホルモンの分泌量に比例して上昇します。基礎体温が上がらないということは、排卵が起きていない可能性があります。

 グラフがこのパターンの場合、無排卵が疑われます。排卵が起きなくても、まれに月経のような出血がありますがこれは無排卵の月経です。

低温期と高温期の差が小さい

低温期と高温期の差が小さい基礎体温表のイメージ図

 通常、黄体ホルモンが分泌されると基礎体温は上昇します。体温の上昇が小さいということは、黄体ホルモンの分泌量が少ない可能性があります。

 黄体ホルモンが不足すると子宮内膜が成熟できず、せっかく受精卵ができても着床しにくいことも。

 グラフがこのパターンの場合、黄体の機能が低下する黄体機能不全の可能性も考えられます。

低温期と高温期の差が大きすぎる

低温期と高温期の差が大きすぎる基礎体温表のイメージ図

 卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスが崩れていることが伺えます。このタイプは、PMS(月経前症候群)の人によく見られます。

低温期が長い

低温期が長い基礎体温表のイメージ図

 低温期は、卵胞が育ち成熟する時期です。低温期が長いということは、卵胞がなかなか成長しないことを示唆しています。

 多嚢胞性卵巣症候群高プロラクチン血症卵巣の老化などの可能性も考えられます。

高温期が短い

高温期が短い基礎体温表のイメージ図

 高温期が短いということは、黄体ホルモンの分泌が少ないということです。

 黄体ホルモンの量が不十分だと子宮内膜の成熟が遅れ、受精卵が着床できないことも。グラフがこのケースの場合、黄体機能不全卵巣機能低下症の可能性も考えられます。

低温期から高温期にだらだらと移行する

低温期から高温期にだらだらと移行する基礎体温表のイメージ図

 低温期から高温期へ緩やかに移行するタイプは、排卵はあっても黄体ホルモンの分泌量が少ないことが伺えます。このパターンは、黄体機能不全黄体化非破裂卵胞の可能性も考えられます。

 このグラフは低温期から高温期への移行がわかりにくく、排卵日を見つけるのが難しいこともあります。

高温期が続く

高温期が続く基礎体温表のイメージ図

 16日以上高温期が続く場合、妊娠している可能性があります。早めに病院へいきましょう。

基礎体温が乱れている時は、どうしたらいいのか?

 基礎体温表をつけていると、自分は赤ちゃんができないのではないかと不安になる人もいるのではないでしょうか。

 でも、そんなことはありません。

 ここでは、一般的なケースを紹介しましたが、基礎体温表は「こうでなければ妊娠できない」というものではないので安心してください。

 人のからだは、100人いれば100通りです。基礎体温もさまざまです。前述のように、排卵日だって個人差があります。

 とは言え、不安がある場合は、まずは病院で診てもらいましょう。病院では超音波検査やホルモン検査を行い、排卵の有無などを調べてくれます。

 妊活中の人や体質改善したいという方には、東洋医学の鍼灸や漢方という方法もあります。

 漢方は自然の生薬で、体質改善を促してくれます。副作用の心配はほとんどなく、からだにやさしく作用します。

 鍼灸は、鍼とお灸でツボを優しく刺激することで、ホルモンバランスを整えたり、妊娠力をアップしたりします。

 鍼灸と聞くと、「痛い」とか、「熱い」というイメージがあるかもしれませんが、今は、からだに優しい施術を行う鍼灸院が増えています。

 ご自身に合った方法で改善に取り組むといいでしょう。

妊娠の基礎知識


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