不妊体質を変える生活スタイル

不妊体質を変える生活スタイル

 妊娠する力は、自分たちのちょっとした努力でも高まります。毎日の生活スタイルを見直して、妊娠に向けたからだ作りをしましょう。

運動

 まずは、全身の血行がよくなるような生活をこころがけましょう。

 血流は、卵子や子宮内膜を育てるための大切な栄養を運んでいます。男性の場合も、元気な精子を作るには、十分な栄養が必要です。適度な運動で、全身の血行を促進して妊娠力を高めましょう。

 血行が良くなると、子宮も温まり受精卵が着床しやすくなることも。

 ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操など、自分で手軽にできるものから、ヨガや気功など教室に通うものまで色々あります。何を選んでもいいです。自分に合った継続できるものがいいでしょう。

服装

 女性にとってとくに冷えは大敵。冷えから血流が悪くなり、ホルモンバランスを崩すことも。

 露出の多い服装は避け、保温に努めましょう。下半身、特にお腹が冷えると卵巣や子宮の機能低下につながります。腹巻やレッグウォーマーなどを利用して温かく保ちましょう。

 からだを強く締め付ける服装も、血流を妨げます。女性も男性も適度にゆとりのある服を選びましょう。

体重

 妊娠には標準体型が理想。

 標準体型の目安は、BMI値=体重(㎏)÷[身長(m)×身長(m)]から判断できます。

 BMI値が18.5以上25未満を保つようにしましょう。22くらいが理想的です。

 BMI値が極端に低い「やせ過ぎ」の女性は、女性ホルモンの原料になるコレステロール(体脂肪)が不足しがち。このためホルモンが正しく分泌されず、無月経や無排卵などを起こすことがあります。

 一方、「太り過ぎ」の人も月経や排卵のトラブルを起こす可能性があります。

 皮下脂肪には、女性ホルモンを吸収する働きがあるので、脂肪がつき過ぎるとホルモンバランスがくずれることも。

 とはいえ、無理なダイエットも不妊の原因になります。からだに負担をかけない緩やかな減量は1ヶ月に2㎏まで。それ以上のダイエットが必要な場合は、肥満の専門医の指導のもと行いましょう。

 男性も極端な肥満や痩せは、精子障害の可能性が高まります。標準体型を目指しましょう。

食事

 食事は妊活の基本です。大切な栄養素をバランスよくとり、妊娠力を高めましょう。

 数ある栄養素の中でも、からだの土台を作るたんぱく質や血液の材料になる鉄分、若返りのビタミンとして注目されているビタミンEは妊娠力アップに欠ませません。

 ホルモンの原料になるコレステロール、遺伝子情報を担う核酸の合成を助ける葉酸、免疫力を高めるビタミンA、ストレスに強いからだをつくるカルシウム、男性ホルモンの合成に必要な亜鉛なども妊娠しやすいからだつくりに役立ちます。

 多くの食品を少しずつ食べて、重要な栄養素をしっかりとりましょう。また、からだを冷やす食事は控え、血行を促進する温かい食事をこころがけましょう。

 朝は忙しくて、ついつい朝食抜きになっていませんか?朝ごはんは、午前中の活動を支える大切なエネルギー源。子宮や卵巣がエネルギー不足にならないように、気をつけて下さい。

 赤ちゃんのために、食生活を見直して、妊娠体質を目指しましょう。

睡眠

 妊娠には、睡眠の質がとても大切。

 夜更かしや朝寝坊は体内時計を乱し、寝不足は脳の休息を妨げて、ホルモン分泌に影響を及ぼします。リズミカルなホルモン分泌には、早寝早起きがオススメです。

 理想的な睡眠時間は、人によって異なりますが、6~8時間を目安にしましょう。

 寝つきの悪い人や夜中に何度も目覚める人は、夜はスマホの電源を切って、ブルーライトから遠ざかりましょう。ブルーライトは、メラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌を妨げています。

 まずは、できることからはじめてみましょう。

喫煙

 女性であれ、男性であれ、喫煙は不妊のリスクを高めます。妊娠のために禁煙しましょう。

 タバコを吸うと、ニコチンなどの作用で全身の血管が収縮します。当然、卵巣など生殖器の血流も悪くなり、ホルモンバランスや卵胞の成長に影響します。卵子の発育不全や排卵障害を起こす可能性が高まります。

 男性は、精巣の造精機能を低下させ、精子数の減少や運動率の低下を招くことになります。

 喫煙は、胎児の健康にも影響を及ぼします。低出生体重児や早産を招きやすくなると言われ、妊娠中の重度の合併症の危険性を1.5倍~4倍高めることがわかっています。

 たとえ、自分が吸わなくても、パートナーや家族が吸えば、受動喫煙の害いがあります。換気扇の下で吸っても、別室で吸っても、ベランダや屋外で吸っても受動喫煙は防止できないことが立証されています。

 赤ちゃんを望むのであれば、少しでも妊娠力を高めるために禁煙しましょう。

アルコール

 飲み過ぎは控えましょう。

 アルコールは血管を拡張させるので血液循環をよくし、気持ちをリラックスさせる効果がありますが、飲み過ぎると男性の勃起障害などを引き起こすと言われています。

 

 晩酌はほどほどにして、週に2日はお酒を全く飲まない「休肝日」をつくりましょう。

 女性への影響ははっきりしていませんが、妊活中は週に1~2回、グラスに1~2杯くらいが理想です。

ストレス

 女性も男性も仕事などでストレスをため込んだりすると、妊娠力がおちることがあります。

 過剰なストレスが続くと、自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れ、無排卵になることも。男性は自律神経失調症から勃起障害になることがあります。

 趣味や遊び、運動などで気分転換をはかり、上手にストレスを解消しましょう。自律神経の乱れが心配な人は、腹式呼吸を試してみるのもいいかもしれません。

漢方

 漢方は東洋医学の一つで、漢方薬を服用することで、妊娠しやすい体質に徐々に変えていきます。

 漢方薬は、生薬と呼ばれる植物や鉱物などの自然の原料を組み合わせて作られています。そのため穏やかに作用して、副作用が少ないのが特長です。

 漢方の特長としては、冷えや貧血が徐々に改善され、ホルモンバランスが整うことがあげられます。漢方薬は時間をかけてじっくりと効いてきます。結果がすぐにでなくても、あせらずに続けていくようにしましょう。

 また、自分のからだにあったものを服用することが大切です。自分自身で判断せず、必ず漢方医に相談しましょう。

鍼灸

 鍼灸治療は東洋医学の一つで、からだのツボに鍼とお灸を優しく施しながら、妊娠に向けてからだ全体のコンディションを整えます。

 ホルモンバランスが整ったり、質のいい卵子ができやすくなったり、受精卵が着床しやすくなったり、男性は精子の数が増え運動性が上がったり、からだに本来備わっている自然に妊娠する力を引き出していきます。ホルモン分泌と関連の深い自律神経にも効果的に作用します。

 病院の不妊治療も健康なからだが基本です。鍼灸を併用して全身の調子を整えることで、妊娠の可能性はさらに期待できます。

 鍼灸には痛い、熱いというイメージがあると思いますが、今は、昔のような尖った太い鍼とは違い、先を丸くした細い鍼を用いる鍼灸院が増えています。日本人に合うように改良されたもので、日本鍼とも呼ばれています。お灸も心地よく、じんわりと穏やかな温度が感じられます。

 体質を変えることは、自分の努力だけでは難しかったり、人によっては思っている以上に時間がかかる場合があります。年齢的なリミットが迫っている人や、効率的に体質改善したい人は、鍼灸治療を取り入れてみるのもいいかもしれません。

参考文献
喫煙の妊娠出産などへの影響 厚生労働省ホームページ
受動喫煙 他人の喫煙の影響 厚生労働省ホームページ
不妊治療は「禁煙!」から くまもと禁煙推進フォーラム

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