腹式呼吸で自律神経のバランスを整える

腹式呼吸で自律神経のバランスを整える

 腹式呼吸の最も大きな効果の1つは、「自律神経のバランスを整える」ことです。

自律神経のはたらき

 普段私たちが無意識にしている、呼吸や消化、体温の調整、睡眠などは、自律神経がコントロールしています。自律神経には副交感神経交感神経と呼ばれる2種類の神経があり、お互いがバランスをとり合って、体の機能を調節しています。

 昼間は、主に交感神経が優位に働くことでからだは活発に活動し、夜は、副交感神経が優位になることで、からだはリラックスモードに切り替わります。

 ところが、この自律神経のバランスを崩すのが、心配・悩み事などのストレスです。

 ストレスを抱え続けると交感神経が過緊張状態になり、副交感神経のはたらきは抑制されて体温が低下、血流が悪化して、自律神経失調症など様々な体調不良が起こります。

 健康は自律神経のバランスにかかっています。

腹式呼吸で自律神経のバランスを整える

 普段、心臓や肺、胃腸などの働きは、2つの自律神経がコントロールしていて、自分で意識して調整することはできません。例えば、意識的に胃の動きを止めたりすることはできません。ところが、呼吸だけは意識して行えます。

 息を吐くときは副交感神経が優位になり、息を吸うときは交感神経が優位になります。この関係性を利用して、意識的に呼吸することで、副交感神経と交感神経のバランスを整えることができます。

 現代人は、仕事や家事、人間関係などの悩み事で交感神経が緊張しやすい環境で暮らしています。呼吸も気づかないうちに浅くなりがちです。

 「深く息を吸って、ゆっくり吐く」ことで副交感神経が優位になり、交感神経よりに傾いていた自律神経のバランスは整ってきます。

 交感神経が過緊張状態に陥ることで起こる自律神経失調症は、腹式呼吸による改善や予防が期待できます。

 腹式呼吸は、自律神経のバランスを意識的に整えられる唯一の方法です。

 自律神経の不調からおこる悩ましい症状の改善に、腹式呼吸を取り入れてみてはいかがでしょうか。

免疫力を高める

 もう1つ重要なことは、自律神経は免疫系にも深く関与しているということです。1)

 免疫で重要な役割を持つ、血液中のリンパ球や顆粒球は、自律神経のバランスに影響を受けます。副交感神経と交感神経のバランスが崩れると、免疫力は低下して病気にかかりやすくなります。

 自律神経のバランスが良いと免疫力はしっかりと機能するので、腹式呼吸は病気の予防や健康増進にも役立ちます。

婦人科系の悩みを解消する

 自律神経の調節を司る中枢は、脳の視床下部というところにあります。ここには、女性ホルモンの分泌中枢もあり、2つは密接に連動しています。

 このため、自律神経の乱れが女性ホルモンの分泌に影響を及ぼし、生理不順や不妊を招くことがあります。また、更年期に起こる女性ホルモンの変化や生理周期の乱れが、自律神経中枢に影響を及ぼし、自律神経失調症状があらわれやすくなると考えられています。

 このように、婦人科系疾患にも自律神経は関係しています。悩ましい症状でお困りの方は、腹式呼吸を試してみてはいかがでしょうか。

参考文献:1)安保徹 「やめてみる」病気は自分で治せる 永岡書店

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