なぜ赤ちゃんに恵まれないの?不妊の原因を詳細解説

なぜ赤ちゃんに恵まれないの?不妊の原因を詳細解説

 現在、日本では妊娠を望んでいる夫婦の6組に1組が不妊の悩みを抱えています。

 本来、健康な人ならだれでも妊娠できるはずなのに、なぜ赤ちゃんに恵まれにくくなるのか、現代医学と東洋医学の両面からお話しします。

現代医学的な原因

 現代医学では、妊娠過程(排卵・受精・着床)のどこかで障害が起きた時に、不妊症になるとされています。どこに問題をかかえているかによって、排卵因子、卵管因子、子宮因子、男性因子などと分類されます。

 これらは、排卵できない、卵子が卵管に取り込まれない、受精できない、ということですが、その原因疾患として、多嚢胞性卵巣症候群や子宮内膜症、無精子症などがあります。

東洋医学的な原因

 東洋医学は、現代医学とは異なる発想で原因を導き出しています。

 「そもそも、人はどうして妊娠できるのか?」に着目すると、不妊の原因はみえてきます。

なぜ妊娠できるのか?

 普段、わたしたちが病気にかからず、赤ちゃんを授かることができるのは、「病気を予防・治癒して、赤ちゃんを授かる」という機能(力)が、わたしたちのからだに備わっているからです。

 この力のことを、東洋医学では「自然治癒力」とか「自己治癒力」と呼んできました。

 もし、これがなければ、現代医学で言われる不妊症の原因疾患を患うことになってしまいます。

自己治癒力とは?

 本来、「自己治癒力」とは、東洋的思考から生まれた概念でしたが、科学の発展に呼応して、その実体がだんだんと明らかになってきました。

免疫力

 自己治癒力の1つとして、一般にわかりやすいのは「免疫力」です。テレビや雑誌なので聞いたことがあるのではないでしょうか。

 免疫力とは、普段、細菌やウイルスが侵入しないように鼻や喉、生殖器の粘膜上で防御したり、もし侵入されても白血球などによって外敵を退治して、病を治していくシステムのことです。

 病を予防し治癒する、自己治癒力の代表的な力(機能)です。不妊症の原因疾患に罹らないのは、このおかげです。

細胞の再生力

 「細胞の再生力」も自己治癒力の1つです。

 わたしたちのからだは、細胞で構成されています。いくつの細胞が集まってからだは成り立っていると思いますか?

 その数、なんと60兆個です。もちろん、卵巣や子宮、卵子や精子も細胞から成ります。

 そして、毎日1兆個の細胞が新しく生まれ変わっています。古くなった細胞が生まれ変わることで、卵巣や子宮も含め、からだ全体の機能は維持されています。

 もし再生力が低下してしまうと、卵巣や子宮は徐々に老化し、赤ちゃんに恵まれにくくなってしまいます。赤ちゃんを授かるためには、強い再生力が必要です。

修復力

 ケガや手術などの傷は「修復力」によって自ら治しています。

 手術で縫われたあと、傷口がきれいに治るのは、その人の修復力が働いているからです。

 感染症で子宮や卵管に炎症が起こった後、患部をきれいに治しているのも修復力です。このおかげで、たとえ卵管炎に罹ったとしても、卵管が詰まることなく元通りに修復され、妊娠が望めるのです。

妊娠力

 妊娠の成立には、規則正しい月経と排卵、ホルモン分泌が大きく関わっています。妊娠の一連の流れがスムーズに進むには、「妊娠力」が必要です。

 ただ単にホルモンが分泌されれば、卵子がつくられ、排卵が起き、子宮内膜が育ち、受精卵が着床して妊娠するわけではありません。もし、そうであるなら、原因不明不妊はなくなり、病院の不妊治療による妊娠率はもっと高くなることでしょう。

 卵巣に蓄えられている卵胞(らんぽう)を成熟する力、受精可能な卵子をつくる力、卵胞を黄体(おうたい)に移行する力、子宮内膜をふかふかに育てる力、健康で元気な精子をつくる力、ホルモンの分泌をコントロールする力、そして、着床した受精卵を育む力など、これらすべての力が妊娠には不可欠です。

 どれか一つ欠けても妊娠は成立しません。

 これらの力が、東洋医学における「妊娠力」です。

 生命力を考えてみましょう。この先科学が発展し、人の臓器や筋肉、骨、皮膚、血液などすべて必要なものを人工的に作れたとします。

 でも、それだけでは、人は絶対に生きていけません。生命力があってはじめて、生命活動を営むことができます。

 同様に妊娠も、妊娠力があってはじめて成立するのです。「妊娠力」はみなさんからだに備わっている根元的な力です。

 わたしたちにはこうした「自己治癒力」があるからこそ、健康に赤ちゃんを授かることができるのです。

なぜ赤ちゃんに恵まれないの?不妊の根本原因とは

 不妊症を招く疾患を患ったり、赤ちゃんになかなか恵まれないのは、「自己治癒力」が低下してしまうからです。

 では、「なぜ、自己治癒力は低下してしまうのか」、その答えこそが、不妊症の根本原因です。

 それは、「根元的な冷え」です。

 からだに冷えが生じると、自己治癒力はだんだんと低下してきます。すると、不妊症の原因疾患を患うことになったり、妊娠力が低下して不妊を招くことになります。

 このような状態を引き起こす冷えのことを、「根元的な冷え」と呼んでいます。

 このように、鍼灸は、数千年にわたる膨大な施術の積み重ねの中で、「不妊と冷え」の関係を東洋医学的に解明してきました。

 そして、近年、「体温が下がると、免疫力は低下する」ことがわかったり、卵子の中からミトコンドリアが発見され「卵子の成熟には温かいからだが絶対条件」ということがわかり、妊娠に及ぼす冷えの影響が、科学的に次々と明らかになりました。

 不妊の根本原因は「冷え」なのです。

不妊の原因はどのようにして生じるのか?

 人の体は、無理な仕事やストレス、人間関係、生活習慣などの要因により、気血(きけつ)の流れに滞り(とどこおり)や偏り(かたより)が起こります。

 すると、だんだんと体の芯に「冷え」が生まれてきます。

 例えば、仕事や家事で悩み事などのストレスを抱えると、一時的に自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れます。ストレスがかかると交感神経は緊張し、血管は収縮して、血流が悪くなります。

 すると、からだは冷えてきます。なぜなら、体温は主に内臓でつくられ、血流にのって全身に運ばれているからです。

 このとき、休息をとったり気分転換などをして副交感神経の働きが優位になると、血管は拡張して血行が良くなり、やがて冷えは解消されます。

 反対にストレスが続くと、交感神経は過緊張に陥り、冷えはますます強くなります。そして、だんだんと自己治癒力は低下していきます。

 自己治癒力の低下が軽度のうちは、病院で検査を受けても、何の異常もみつらない「原因不明不妊」と言われることもあるでしょう。

 でも、これは検査数値や画像にあらわれないだけであって、自己治癒力が低下してきている状態、つまり、「未病」の状態なのです。

 さらに冷えが強くなり自己治癒力の低下が進むと、卵胞が成熟できなくなる多嚢胞卵巣症候群や、正常な精子が作られない無精子症など、不妊症の原因疾患を患うことになります。これは、未病から「病気」に移行した状態です。

 このように、「冷え」が生じると自己治癒力が徐々に低下し、その結果、原因不明不妊や不妊症の原因疾患をひき起こすことになるのです。

 あらわれる疾患や症状は、その人の体質、生活習慣、生活環境などの背景により様々です。

 重要なのは、不妊の根底には「冷え」があることです。

 そして、冷えは、仕事のし過ぎや過度のストレス、食べ過ぎや飲み過ぎ、あるいは、外傷などの要因が重なりながら、長い時間をかけて徐々に溜まってきます。

 不妊の原因(=冷え)の多くは、日常生活から生じています。

まとめ

  • ・みなさんの身体には、自己治癒力が備わっています。
  • ・自己治癒力とは、「健康を保ち、赤ちゃんを授かるために必要な力」です。
  • ・からだが冷えると自己治癒力は低下し、その結果、原因不明不妊や不妊症の原因疾患を引き起こすことになります。
  • ・不妊の根本的な原因は「冷え」です。
  • ・「冷え」は、日常生活から生じ、時間をかけて溜まってきます。

引用文献:赤ちゃんが欲しい人の本 西東社、妊娠と出産 成美堂出版、続・積聚治療 医道の日本社

関連するページ


お気軽にお問い合わせください



«   |   »

住所:
〒284-0001
千葉県四街道市大日299-2

電話番号:
043-376-1535

受付時間:
9:00~12:00/14:00~18:00

休診日:
木曜日・日曜祝祭日