妊活・不妊治療に効果的なお灸のツボ

妊活・不妊治療に効果的なお灸のツボ

 ここでは、卵巣と子宮の機能回復、女性ホルモンのバランス、男性機能のアップなどに役立つ“妊活・不妊症のツボ”を紹介します。

 参考に、お勧め度を★の数であらわしています。

子宮と卵巣の機能回復に役立つツボ

 新しい命が宿る卵子は、妊娠するエネルギーに満ち溢れています。

 通常、1か月に1個の卵子が排卵されますが、毎回、元気な卵子が排卵されたとしても、妊娠のチャンスは1か月に1回です。妊娠というのは、決して当たり前のことではありません。

 仕事にプライベートにと忙しい毎日を送っていると、気づかないうちに卵巣機能が低下していることも。

 卵子は卵巣の中で育つので、なによりも卵巣がしっかりと働くことが大切です。

 また、せっかく妊娠可能な良い卵子が育っても、子宮内膜がしっかり厚くなっていなければ、受精卵は着床できません。

 受精卵が着床しやすい、ふかふかのベッドのような子宮内膜ができるには、子宮が元気に機能することも大切です。

関元(かんげん) ★★★

 「関」は関わる、「元」は元気を意味しています。

 つまり、関元は、健康のもとである元気に関わる重要なツボ、ということを表しています。

 関元のお灸は、からだの元気を取り戻して卵巣子宮の機能を活性化します。妊活には欠かせないツボの1つです。

 ツボの位置は、身体の中心線上で、お臍(へそ)の下3寸のところにあります(お臍と恥骨上端の間を5等分して、その一つを1寸とします)。

 ツボの見つけ方は、お臍から指4本分幅くらい下がったところです(下図)。関元の位置の図

 関元はとても応用範囲が広く、子宮筋腫や子宮腺筋症、チョコレート嚢胞や多嚢胞卵巣症候群などから起こる不妊症にも使います。

中極(ちゅうきょく)★★★

 「中」は、なか・うち・かなめ、「極」は、きわまる・いたる、などの意味があります。

 2つの意味を合わせると、中極は、からだの中心にある極めて重要なツボ、ということをあらしています。

 骨盤内の血液循環を改善し、女性なら子宮卵巣の機能を、男性なら陰茎精巣の機能を回復してくれます。

 ツボの位置は、身体の中心線上で、お臍(へそ)の下4寸のところにあります。

 ツボの見つけ方は、お臍の下へ指5本分幅ほど下がったところです(下図)。中極の位置の図

 中極は、不妊症以外にも婦人科系の症状によく作用するので、生理不順、生理痛、子宮筋腫、子宮内膜炎などにも使います。また、男性のED・性的機能障害にも有用です。

 

子宮(しきゅう)★★★

 名前の通り、子宮の活性化に役立つツボです。

 中極から指4本分幅横にいったところに、子宮のツボがあります(下図)。 子宮の位置の図

 ホルモンバランスを整える作用もあるので、生理不順などの月経異常を伴う不妊症にも使います。

照海(しょうかい) ★★

 「照」は日がさす・てらす・光る、という意味があります。「海」は集まるところを表しています。

 妊娠と関わりが深い腎経のツボで、エネルギーを集めて子宮の機能を高めます。

 照海は、内くるぶしの突起の頂点から、親指幅1本分下がったところにあります(下図)。押すと痛みを感じます。照海の位置の図

 不妊をはじめ、婦人科系の疾患、とくに月経に関わる不調によく作用します。

女性ホルモンのバランスを整えるツボ

 卵巣と子宮が本来の働きをするには、女性ホルモンがバランスよく分泌されることも大切です。

 三陰交、血海、子宮などのお灸で、女性ホルモンを整えましょう。

三陰交(さんいんこう)★★★

 婦人科系のツボとしてとても有名です。

 生殖、発育、ホルモンをつかさどる腎経・肝経・脾経の3つの経脈が交わる大切なツボが三陰交です。

 不妊症、月経不順、月経痛、更年期障害、冷え性をはじめ、逆子や安産の施術にも使われます。女性にとって万能のツボで、妊活に欠かせません。

 三陰交のツボは、足の内くるぶしから指幅4本分上がった骨際にあります(下図)。三陰交の位置の図

血海(けっかい)★★★

 血海のツボは、膝蓋骨の内側端を指幅3本分ぐらい上がったところにあります(下図)。血海の位置を示した図

 生理やホルモンの異常に関連して起こる「血の道症」を治めるツボです。

 血海のお灸は、血の滞り、血行不良を解消するので、女性特有のホルモンバランスの乱れや冷えから起こる不妊症によく効きます。

妊娠の大敵“冷え”を改善するツボ

 冷えが原因で知らず知らずのうちに生殖機能が低下して、赤ちゃんができにくくなっていることもあります。病院の不妊検査を受けてもはっきりとした原因がみつからない場合、このケースが考えられます。

・冷え具合をチェック

 まずは、ご自身のからだが冷えているかどうか、簡単なチャックをしてみましょう。以下のいずれかに該当する人はその可能性が大です。

 □手足が冷えやすい

 □お腹やお尻を触ると冷たいときがある

 □エアコンや扇風機の風に当たるのが嫌

 冷えを自覚している人は、どちらかというと女性に多く見られます。

 でも、中には、「隠れ冷え性」の人もいます。本人は自覚していないけれども、冷えているタイプです。これは、どちらかというと男性に多く見られます。

  次のいずれかに該当する人は、隠れ冷え性の予備軍です。

 □手足や体表面が暑い

 □よく汗をかく

 □頭や顔は暑くて、足は冷たい

 □一年を通して冷たい飲食物が好き

 隠れ冷え性の人は、普段、冷えを感じていない、むしろ暑がりで汗をかきやすいという特徴があります。

 これは、本来、からだの中心部にあるべき熱が体表に浮かび上がっている状態です。自分は暑がりだと思っていても、実は、からだの芯は冷えています。

 赤ちゃんができにくい人は、足腰が冷えやすい傾向があるので、足腰のツボにお灸を行います。

 特に、足にある復溜(ふくりゅう)、腰にある胞肓(ほうこう)は、下半身の血液循環を促して冷えをとってくれます。三陰交(さんいんこう)や血海(けっかい)もおすすめのツボです。

復溜(ふくりゅう)★★

 「復」は繰り返す・反復という意味です。「溜」はたまる・とどこおるという意味で、病気の原因(冷え)が繰り返したまるところをあらわしています。

 したがって、復溜冷えを解消したいときに使うツボです。

 ツボの見つけ方は、足の内くるぶしの中央に小指を当て、指幅2本分ほど上がったアキレス腱の前縁あたりにあります(下図)。復溜の位置の図

 からだが冷えると、不妊症の原因になる婦人科系の病気も悪化しやすくなります。復溜のお灸が冷えをやわらげ、下腹部の突っ張るような不快感を静めてくれます。

胞肓(ほうこう)★★★

 「胞」は子袋、つまり子宮を意味します。「肓」は穴、すなわちツボをあらわします。このツボは子宮にたいへんよく作用します。

 胞肓子宮は繋がっているので、腰の冷えは妊娠にとって大敵と言えます。お灸で冷えを解消して、赤ちゃんを授かる準備をしましょう。

 ツボの見つけ方は、まず、お尻の平らな骨(仙骨)にある上から2番目の窪みを探します。

 胞肓は、そこから指幅3本分ほど外側にあります(下図)。ここを指で押さえて左右に動かすと、お尻全体に痛みが感じられます。胞肓の位置の図

男性機能のアップに役立つツボ

 男性機能の回復には、蓄積した疲労をとって精力を高めることが大切です。

 気海、関元中極のお灸が精力を取り戻してくれます。

気海(きかい)★★★

 気海という名前は「気の海」を表し、元気、精力の集まるツボという意味です。男性機能の回復に役立ちます。

 特に、EDや無精子症の人には欠かせないツボです。

 身体の中心線上で、お臍(へそ)の下へ指幅1本半分ぐらい下がったところに気海のツボがあります(下図)。気海の位置の図

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