妊活中に一番気をつけたい生活習慣について

妊活中に一番気をつけたい生活習慣について

 妊娠しやすいからだになるためには、普段、どんな生活を送ればいいのか気になるところです。

 そこで、今回は、妊活中に気をつけたい生活習慣についてお話します。

妊活で一番気をつけたいことは

 妊活を始めると、「妊娠にはあれがいい、これはダメ」というような情報がいっぱいあって、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

 その中で、東洋医学的に一番気をつけたいことは、「冷え」です。

 わかりやすい理由の1つに、ミトコンドリアがあります。

 ミトコンドリアは、妊娠などの生殖活動に必要なエネルギーを作り出しています。もちろん、卵子や子宮内膜にもミトコンドリアは存在します。

 質の良い卵子が育つのも、受精卵が着床して妊娠が成立するのも、全てミトコンドリアが作り出す活動エネルギーのおかげなのです。

 そして、ミトコンドリアには、「温かいからだの方が、活発にエネルギーを生み出す」という特徴があります。

 つまり、妊娠には温かいからだが必須なのです。

 このように、東洋医学で昔から「妊娠に冷えは大敵」と言われてきた理由が、科学的にも明らかになってきました。

 では、からだを冷やさないためには、どのような生活を送るといいのでしょうか?

ストレスの少ない生活

 今の時代、仕事や家事、人間関係など日々の生活の中でストレスを感じない、ということは難しいことだと思います。睡眠不足や不規則な生活もストレスの元になります。

 もちろん私たちには、そのようなストレスに対する抵抗力も忍耐力もありますが、いくらその能力が高くても、毎日無理を続けていれば、やがて身体を壊してしまいます。

 私たちの身体は、忙しかったり、悩み事や人間関係などによるストレスを受けると、自律神経の交感神経が緊張して、脈拍を増やして血圧を上昇させます。

 ある程度のストレスの下では、血流が増えて血行も良くなってよいのですが、いき過ぎた時が問題です。

 いき過ぎると血管の収縮が強くなるため、血流が悪くなり、身体はだんだんと冷えてきます。

 その結果、ミトコンドリアの働きは低下し、なかなか赤ちゃんに恵まれないという状態になってきます。

 ここまでをまとめると、「ストレスの持続→交感神経の過緊張→血流の悪化→冷えが生じる→ミトコンドリアの働きが低下→妊娠しにくくなる」ということです。

 現代の女性に多い不妊症は、昔はなかった仕事と家庭の両立などのストレスを抱え続けた結果、からだに冷えが生じ、ミトコンドリアの活動が低下した先に起きています。

 「いきすぎた労働やストレスが冷えを招き、不妊につながる」ということを理解して、無理のない生活を心がけましょう。

エアコンは上手に利用

 エアコンは熱中症対策として大切ですが、効かせ過ぎは身体に負担をかけることがあります。

 温度を下げ過ぎた部屋にいると、からだは表面から冷えてきます。エアコンの効いた部屋と温度差の大きい屋外を、買い物や仕事などで出たり入ったりしていると、体温調節を司る自律神経がだんだんと乱れてきます。

 自律神経の乱れは、妊娠に大きく関わる女性ホルモンの分泌に影響します。

 自律神経を司る中枢と女性ホルモンの調節中枢は、脳の視床下部というところにあります。しかも、この2つの中枢はすぐ近くにあり、密接に連動しています。

 このため、ホルモン分泌は自律神経の影響を受けやすいのです。

 からだが冷えるほどのエアコンの効かせ過ぎは、ホルモンバランスの乱れに繋がります。

 エアコンは、上手に利用しましょう。

腹巻などで保温

 外気の冷えは、足元や首などから入りやすいと言われています。普段から足元や首回りの保温も気をつけたいところです。

 外気は皮膚を通して、細かな血管を流れる血液から熱を奪います。

 特に冬は足元から冷えてきます。これは、冷たい空気は下に、温かい空気は上に集まりやすいためです。

 暑い夏でもクーラーの効いた部屋では同じことが言えます。また、足はムレやすいため余計に冷えやすいので注意してください。

【シルクの5本指靴下で足元を保温】

 5本指靴下は、指を1本ずつ包んで足を保温するので、冷えによるトラブル防止に役立ちます。

 さらに、シルクは保温性と吸排出性に優れ、冬は温かく、夏は湿気を放出し、肌を温かく爽やかに保ってくれます。また、シルクは体内の毒素や老廃物を排出してくれます。

 ここで1つ注意していただきたいことは、夜寝るときは、靴下は極力履かないように心がけてください。

 寝ている時も体温調節機能は休まず働いています。しっかりと自律神経を働かせることも大切です。

【レッグウオーマーで足首を保温】

 足元も冷えやすいので、レッグウォーマーもおススメです。

 薄手の物でよいので、締め付け感が少ないものを選んでください。締め付けが強いと、血行不良となり逆効果です。

【マフラーで首を保温】

 冬、外出時にはマフラーなどで首を寒さから守ってください。冷えは首からも入ってきます。

 夏でもクーラーの効いた部屋では、ネックウォーマーなどを利用すると良いでしょう。

 首には、「風池」「風府」など「風」がつくツボや、首の下方には「風門」と呼ばれる、風邪の治療に使われるツボがあるほどです。

 冷やさないように、保温をこころがけましょう。

【腹巻で内臓を保温】

 腹巻きは昔からある、とても優れた健康法です。妊活中の方もぜひ利用してください。

 お腹を腹巻で保温してあげると、ミトコンドリアも活発になり、妊娠に最適な温かいからだになってきます。

 骨盤内の血流も良くなり、卵巣には、ミトコンドリアの燃料となる酸素と栄養が十分に届けられ、質の良い卵子が育ちやすくなります。

 寝ている間も常に体温を作り出している内臓を、冷やさないようにすることは、とても大切なことです。

 腹巻は理にかなった、昔からある生活の知恵です。締め付けがなく、汗をかかない薄手のものでよいので、ぜひ一度お試しください。

まとめ

 東洋医学では、昔から「妊娠には温かいからだが不可欠」と考えられてきました。ミトコンドリアの機能が解明され、その理由の一端が、科学的にも確かなものとなりました。

 本来、みなさんのからだには熱を作り出す仕組みが備わっています。

 しかし、現代女性は、ストレスやエアコン、食事など、昔と比べて冷えやすい環境の中で暮らしています。

 冷えは、昨日今日で溜まるものではなく、長い時間をかけて徐々に強くなってきます。知らず知らずのうちにからだの芯は冷えてきます。

 妊活で一番気をつけたいことは、からだを冷やさないようにすることです。

 そのためには、ストレス→交感神経過剰の生活を見直していくことが、なによりも大切です。さらに、からだを保温して、日常生活で生じる冷えから回避することも忘れてはいけません。

 妊娠を望む方は、冷えを遠ざける生活習慣を心がけましょう。

 最後に・・・毎朝起きたら、まず、温かいお白湯(お湯)を一杯飲むことをお勧めします。続けていると、だんだんと身体のすみずみまで温まるのを感じるようになるでしょう。

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