更年期障害

更年期障害

 更年期障害は、程度に差はあるものの約70%の女性が悩まされています。更年期はだれでも通る道ですが、できることなら穏やかに通過したいですね。

 ここでは、更年期障害と当鍼灸院で行っている施術についてお話します。

更年期障害とは

 更年期とは閉経の前後5年間、45歳~55歳くらいの期間をいいます。

 この頃になると体内のホルモンバランスが変わり、「からだ」と「こころ」に変調があらわれやすくなります。これを更年期障害と呼びます。

 更年期障害は若い女性でもなることがあり、この場合は、若年性更年期障害と呼ばれています。

 更年期に起こる心身の変調は、以下のように実に多彩です。しかも、いつも同じ症状が出るとは限らず、複数重なってあらわれることもあります。

【からだの不調】

  • ・急に汗が出る、のぼせる(ホットフラッシュ)
  • ・下半身が冷える
  • ・動悸がする
  • ・めまいがする
  • ・胸が締めつけられる
  • ・喉に何か詰まった感じがする
  • ・頭が痛い
  • ・耳鳴りがする
  • ・肩がこる、腰が痛い
  • ・疲労感、倦怠感
  • ・閃輝暗点(せんきあんてん) など

【こころの不調】

  • ・イライラする
  • ・不安になる
  • ・憂鬱な気分になる
  • ・気持ちが落ち込む
  • ・眠れない など

更年期障害の原因

 女性は、30歳代後半から卵巣機能が減退し始め、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が徐々に減ってきます。更年期を迎える頃になると、体内のホルモンバランスがそれまでと大きく変わり、その影響で自律神経が乱れて心身に変調があらわれます。

 これについて、もう少し詳しくお話します。

 女性の卵巣では、生涯にわたって排卵する卵胞の数は決まっています。「卵胞は新たに増えることはない」というのが今の定説です。

 そのため、年齢とともに、卵巣の中にある卵胞の数は徐々に少なくなっていきます。更年期を迎える頃には、卵胞の数は残り僅かになり、月経周期も不規則になります。やがて、卵胞はすべて無くなり閉経します。

 この間、卵胞から分泌されるエストロゲン(女性ホルモン)の量も減少してきます。

 エストロゲンの分泌は、脳の下垂体から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)によってコントロールされています。

 脳内で分泌されたLHとFSHが血流にのって卵胞に届くと、それが合図になってエストロゲンが作られる仕組みになっています。

 ところが、更年期は卵胞の数が減ってくるので、エストロゲンの生産量も必然的に減少します。

 そこで、脳はどんどんLHとFSHを分泌し、卵胞にもっとエストロゲンを作らせようとします。

 でも、卵胞の数は減る一方なのでエストロゲンの減少傾向は続き、反対に、LHとFSHの分泌量はますます増えます(下図)。更年期に起こるホルモン分泌の変化を表した図

 やがて、過剰になったLHとFSHが、脳の下垂体にある自律神経中枢に影響を及ぼし、更年期障害でよくみられる自律神経系の不調が引き起こされるわけです。

 また、更年期は、子供の進学や結婚、親の介護など、家族の問題や転機があれこれともち上がる時期です。仕事をしている人は、管理職など責任ある立場を任され、何かと負担が増える年齢でもあります。

 ホルモンのアンバランスにこうした問題が重なり、不安感やイライラなど、こころの不調があらわれやすくなります。

 更年期障害はホルモンバランスの変化にからだが慣れると軽くなりますが、場合によっては日常生活に支障が出るほど酷くなることもあります。我慢して悪化させないように気をつけましょう。

更年期障害の対処方法

 ホルモンのアンバランスから起こる更年期障害。

 上手にやり過ごすコツは、前向きな姿勢で乗りきることです。忙しい中にもリラックスできる時間や楽しい時間を持ち、ネガティブな感情を抱え込まないようにしましょう。

 日常生活のちょっとした工夫で軽くなることもあります。

 たとえば、生活に適度な緊張感を持つ、日中は良く働く、疲れたら休む、バランスのよい食事を美味しくとる、睡眠は十分にとるなど、規則正しい生活リズムは心身によい影響を与えます。

 からだを適度に動かすことも大切です。内臓や筋肉に適度な刺激となり、体調がよくなります。しかも、いい汗をかけば爽快感が得られ、イライラも解消されます。

 ただし、からだに負担のかかる激しい運動は逆効果。

 リフレッシュできた、と感じられる軽い運動がオススメです。

 食べ物ではザクロに、卵胞ホルモンと類似した成分が含まれていることがわかり、近年注目を集めています。

 ジュースなどが市販されているので、上手に活用するといいでしょう。

 それでも不快感に悩まされる人は少なくありません。最近は、ホルモン療法を中心に、更年期障害の治療を行っている病院もあります。

 また、東洋医学の鍼灸漢方薬といった対処方法もあります。

 漢方薬は、植物などの天然成分を原料にしているので副作用が少ない、という特徴があります。

 ただし、からだに合わないものを服用すると思わぬ副作用が出ることもあるので、必ず漢方医に処方してもらいましょう。

 鍼灸は、からだのツボに鍼やお灸を施すことで、更年期の不調を緩和します。副作用の心配はなく、からだに優しく作用します。

 場合によっては、ツボ押し(指圧)で済むこともあります。自分で簡単にできるので、一度、試してみてはいかがでしょうか。

 以下に、更年期障害にオススメのツボを紹介します。

血海(けっかい)

 血海は「血の道症」のツボとしてよく知られています。

 東洋医学では、女性の生理とホルモンの異常に関連して起こる様々な不調を「血の道症」といいます。

 血海の「血」は血の道、「海」は水の集まるところをあらわします。つまり、血海は、血の海を意味し、血の道に関連する変調を鎮めるツボということです。

 ツボの見つけ方は、足をまっすぐに伸ばして膝に力を入れると、膝皿の上部内側に窪みができます。その窪みから指三本分くらい上がったところに血海はあります(下図)。血海の位置を示した図

 膝をつかむようにして、ツボを親指で押します。血液循環がよくなり、更年期障害の諸症状が緩和されます。強く押し過ぎないように気を付けて下さい。

 足の三陰交(さんいんこう)も一緒に指圧すると、さらに効果的です。

更年期障害の施術

 当鍼灸院では、更年期障害から起こる心身の変調を和らげる「対症療法的な施術」と、更年期障害に悩まされないからだを取り戻す「根本療法的な施術」を行っています。

 具体的には、前章で紹介した血海に加えて、ホットフラッシュや動悸、イライラ感など各症状に適したツボを駆使して、まずは、今悩まされている心身の不調を鎮めていきます。

 さらに、更年期障害の根本原因を解消して、健康的なからだを取り戻します。

 時々、「良くなったり悪くなったりを繰り返す」という人がいますが、これは、根本原因を取り除く施術を受けていないためと考えられます。

 一時的に良くなったとしても、原因がからだに残っていれば再発してしまいます。

 更年期障害から脱却するには、根本原因をしっかりと取り除くことが大切です。

 当鍼灸院で行っている積聚治療(しゃくじゅちりょう)では、病の原因を一元的に考え「冷え」と捉えています。

 ただし、ここでいう冷えとは、物理的に冷たいということではなく、「精気の虚」、つまり、「生命力の低下」を指します。

 病は、その人の生命力が低下して、からだ全体の抵抗力が落ちることで起こります。

 更年期障害も同様です。

 この年代の女性には、家族の問題や仕事上のトラブルなど、次々と問題が降り注ぎます。

 過剰なストレスにさらされれば、それに対抗するために生命力を余計に消耗します。年齢的に体力が落ちてくるこの時期に重なれば、なおさらです。

 この状態が長く続くと、やがて、からだ全体の力が低下し、ホルモンバランスの変化に耐える力も失われてきます。

 そして、限界を超えると、自律神経や精神面に影響が及び、更年期障害が引き起こされるわけです。

 はなもも鍼灸院では、更年期障害の根本原因を生命力の消耗と捉え、生命力を回復する施術を行っています。

 本来の生命力が戻れば、ホルモンバランスの変化に左右されないからだになり、更年期障害から自然に解放されます。

 更年期障害の不快感をいち早く和らげる施術と、根本原因を解消する施術、この2つの施術で更年期障害からの早期脱却を目指しています。

 更年期障害でお悩みの方、よくなったと思っても再発してしまう方、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院の施術をお試しください。

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