生理不順

生理不順

 毎月周期的にくる生理は、からだがちゃんと妊娠の準備をしている証です。

 生理不順は、放置しておくと不妊を招くことがあります。

 今はまだ、赤ちゃんを望んでいないとしても、規則正しい生理は将来の妊娠にとってとても大切なことです。

生理不順とは

 生理は、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が、妊娠しなかったときにはがれ落ちて、体外に排出されることで起こります。

 生理のとき、卵巣の中では次の妊娠に備えて卵胞が準備を始めます。卵胞は性ホルモンの働きで大きく成長し、20㎜ほどに成熟すると、卵子は卵胞を破り卵巣の外に飛び出します。

 これを排卵といい、生理から約2週間後に起こります。

 それに伴い、子宮内膜は厚く、ふかふかになり、妊娠に備えます。

 妊娠しなかった場合は、排卵から約2週間後に再び生理が起こります。

 この約1か月のサイクルを生理周期とよびます。

 通常、生理周期は25日~38日、生理期間は3~7日間程度なら正常範囲内です。

 こうした規則的な生理がみられない状態が生理不順です。

 生理周期が39日以上90日未満と長すぎる場合、稀発月経といいます。

 反対に、生理周期が24日以内と短すぎて、1か月に2~3回も生理がある場合を頻発月経といいます。

稀発月経

 生理開始から次の生理開始までの周期が長く、定期的に生理がくる場合と、不定期に年に数回しか生理がこない場合があります。

 原因は、下垂体や卵巣機能、甲状腺の異常があげられますが、ホルモン剤を長期間服用している場合や、激しいスポーツやダイエットによるホルモンバランスの乱れもきっかけになります。

 稀発月経で問題になるのが、排卵の有無です。排卵があれば、生理周期が長くてもそれほど心配はいりませんが、無排卵の場合は不妊症の原因になります。

 排卵が起きているかどうかは基礎体温でも調べることができるので、気になる人は基礎体温表をつけてみるといいでしょう。

頻発月経

 頻発月経は、生理周期が短く、生理が終わったと思ったら、もう次の生理が始まります。

 経血量が少なく、だらだらと10日以上も生理が続くような場合は、無排卵月経の可能性があります。

 一方、いつもの周期は正常なのに、突然短い周期で生理が始まるようなときは、子宮内膜ポリープなどによる不正出血が疑われます。おかしいと思ったら、婦人科でみてもらいましょう。

 頻発月経の原因は、ストレスによるホルモン分泌の乱れや卵巣機能の低下があげられます。

 頻発月経でも注意しなければならいことは、排卵しているかどうかということです。もし排卵がなければ、無排卵月経となり不妊の原因になります。

 排卵が確認できたとしても、低温期が短くて排卵が早く起こる卵胞期短縮症と、高温期が短い黄体機能不全の疑いがあります。

 黄体機能不全は、黄体ホルモンが正常に分泌されないため子宮内膜が成熟せず、受精卵が着床しづらくなります。

 卵胞期短縮症は、妊娠を望まないのであれば問題ありませんが、もし赤ちゃんを望むのであれば、場合によっては治療が必要になります。一度、婦人科で相談しましょう。

 このように、生理不順には無排卵や着床障害といった心配がありますが、「いい卵子が得られにくい」という問題もあります。妊活中の方たちにとっては、とても気のなるところだと思います。

 そもそも卵子は、1か月周期で成長して排卵しているわけではなく、およそ6か月以上かけて成長します。

 じっくり時間をかけて成長してきた卵子は、排卵までの最後の2周期(約2か月間)は、生理周期に伴って分泌されるいくつかの性ホルモンの影響を受けて成熟します。

 つまり、卵子の発育は独立したものではなく、ある周期の卵子はその前の周期、さらにその前の周期の性ホルモンの影響を受けて成長しているのです。

 ですから、ある周期の生理が乱れると、その次の周期、そしてそのまた次の周期と連鎖的に影響して、卵子をよい状態で排卵できなくなってしまうわけです。

 女性のからだは周期的に生理が訪れてこそ健康が保てます。

 生理不順を放置しておくと不妊症だけではなく、子宮体癌若年性更年期障害などの心配も出てきます。おかしいなと思ったら、早めに対策をとりましょう。

生理不順の施術

 ここではまず、東洋医学では生理をどのようにとらえているかを紹介し、その後、当鍼灸院で行っている生理不順の施術についてお話します。

東洋医学で診る生理

 東洋医学では、五臓の中の「腎」「肝」「脾」が協力し合って、毎月起こる生理を支えていると考えています。

 ここで五臓とは、腎臓とか、肝臓という実際の臓器を指しているのではなく、生理的な働きを意味します。

 たとえば、腎の生理機能の一つに「精を蔵する」という働きがあります。

 「精」とは、生殖力の根源を指します。「蔵」は「しまっておくところ」という意味があります。

 つまり、「精を蔵する」とは、「生殖力を生みだす作用を有する」ということです。腎には、生殖と深い関係がある生理を土台から支える力があるわけです。

 一方、肝には「血を蔵す」という機能があり、血液を蓄えて、血流量を調整する、という働きを持っています。

 同様に、脾には「運化・統血を主る」という生理機能があります。

 「運化」とは日々摂取する飲食物から、血液の源になるエネルギーを吸収し、からだ全体に配布する作用をいいます。

 そして「統血」は、血液のめぐりを調節する作用をいいます。もし、統血が上手く行えなくなると、不正出血が起こります。

 このような腎・肝・脾の3つの機能が協力し合って、周期的に生理が起こるようにコントロールしているのです。

 ところが、何らかの理由で腎・肝・脾の働きが低下すると、生理がスムーズに起こらなくなり、生理不順に陥ってしまいます。

生理不順の施術

 当鍼灸院で行っている積聚治療では、生理不順の根本的な原因は「精気(せいき)の消耗」にあると捉えています。

 東洋医学でいうところの「腎・肝・脾の生理機能が低下してしまう」のも、現代医学でいうところの「下垂体や卵巣、甲状腺などの機能が低下してしまう」のも、精気を消耗してしまったためと考えています。

 精気とは東洋医学で使われる言葉で、生命力とか、生命エネルギーのことをいいます。

 生まれた時に満タン状態だった精気は、年齢を重ねるごとに消耗し、使い切ると寿命を迎えます。これは誰も避けることができない加齢にともなう精気の低下です。

 これとは別に、人は生きていると、どうしても余計に精気を消耗してしまうことがあります。

 たとえば、不規則な生活を続けたときや、暴飲暴食をしたとき、無理なダイエットをしたときや、過度なストレスがかかったときなどです。

 精気(生命エネルギー)を消耗しすぎると、エネルギー不足に陥り、その結果、生理を起こす機能、つまり、「腎・肝・脾」や「下垂体・卵巣・甲状腺」などの機能が、だんだんと低下してしまいます。

 どの機能が低下するかは、その人の体質や、生活環境などによって様々です。

 大事なことは、生理不順の根底には「精気の消耗」があるということです(ちなみに、この「精気の消耗」のことを、積聚治療では「冷え」と呼び、病の根元的な原因と考えています)。

 前述のように精気を消耗する原因は色々ありますが、特に精神的ストレスは生理を乱すきかっけになります。

 というのも、「腎・肝・脾」はストレスの影響を受けやすい性質があるからです。

 たとえば、怒り過ぎると「肝」が弱まり、思い悩んでいると「脾」が傷み、不安や恐れは「腎」を弱めます。

 精神的ストレスは腎・肝・脾に悪影響を及ぼす上に、精気を激しく消耗するため、生理不順を招きやすくなるわけです。

 ここまでお話してきたように、生理不順の根本原因は精気の消耗にあります。

 そこで当鍼灸院では、「精気(せいき)を補い、規則正しい生理を導く」という施術を行っています。治療の様子

 鍼とお灸を駆使して精気を補い、みなさんのからだに備わっている生理機能を高めていきます。

 生理不順でお悩み方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院にご相談ください。

生理不順のツボ

 ここでは、生理不順の代表的なツボを紹介いたします。

1.中極(ちゅうきょく)

 身体の中心線上で、おへその下4寸のところに中極のツボがあります。

 おへそと恥骨上端の間を5等分して、その一つを1寸とします。目安は、おへその下へ指5本分幅ほど下がったところです。

 中極は、生理不順の他に女性特有の不調によく使われます。生理痛、不妊、子宮筋腫、子宮内膜症などにも有効です。中極の説明図

2.関元(かんげん)

 身体の中心線上で、おへその下3寸のところに関元のツボがあります。おへその下へ指4本分幅下がったところです。

 関元という名前は、健康の元である元気に関わる重要なツボ、ということを意味しています。

 応用範囲のとても広いツボで、生理不順をはじめ、生理痛、不妊、子宮筋腫、頻尿、冷え症などにもいいツボです。関元の説明図

3.子宮(しきゅう)

 中極から指4本分幅横にいったところに、子宮のツボがあります。

 ホルモンバランスを整えるとされ、生理不順、不妊などに用います。子宮の説明図

4.三陰交(さんいんこう)

 三陰交のツボは、足の内くるぶしから指幅4本分上がった骨際にあります。

 昔から女性のツボとしてとても有名です。生理不順、生理痛、不妊、冷え症、更年期障害をはじめ、逆子や安産の灸にも使われます。三陰交の説明図

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