月経痛(生理痛)

月経痛(生理痛)

 健康な女性であれば、生理痛は、無いことが正常です。でも、からだに何らかの原因が潜んでいると、痛みは起こります。

生理痛のメカニズム

 原因は様々あり、子宮や卵巣になんらかの病気が隠れている場合もありますが、何もないケースも多くあります。そのような人で特に大きな要因と言われているのは、プロスタグランジンという物質です。

【プロスタグランジンの働きと特徴】

  • 1.月経前から月経前半にかけて分泌される物質。
  • 2.子宮の収縮を促して、経血を体外に押し出す働きがある。
  • 3.「血管を拡張させて痛みを起こす作用のもの」と、反対に「血管を収縮させ痛みを軽減する作用のもの」があり、通常はバランスよく分泌されているので、生理痛は起こらない。

 生理では、経血を子宮の外に押し出すために、子宮筋(子宮の筋肉)が収縮します。通常、筋肉が収縮するには豊富な酸素と栄養を必要とします。子宮筋も同様に、収縮する時は、酸素と栄養が必要になります。

 この酸素と栄養を運んでいるのは血液です。

 ところが、もし血流が悪いと子宮は十分に収縮できないため、経血を押し出せなくなってしまいます。そこで、血行を良くするために、血管を拡張するプロスタグランジンが過剰に分泌され、この時、キリキリした痛みが起きるのです。

鍼灸治療

 当鍼灸院では、生理痛のメカニズムと人のからだの仕組みから、東洋医学的に原因を究明し、鍼灸を行っています。

東洋医学的原因

 メカニズムをまとめると、「①血流が悪い→②子宮筋が十分に収縮できないため経血を押し出せない→③血流を良くするために血管を拡張するプロスタグランジンが沢山分泌される→④生理痛が起きる」となります。

 そうすると、そもそもの原因は、①の「血流が悪い」、つまり、「冷え」ということになります。

 特に、下半身が冷えて血流の滞っている女性は、子宮収縮に必要な酸素と栄養が足りないため、血管を拡張するプロスタグランジンがより多く分泌されて、痛みが起きるわけです。

施術方針

 元々、女性のからだは男性に比べて冷えやすく、それに加えて、現代社会は、ストレスや食べ物、エアコンなど、からだを冷やしやすい要素が多くあります。このため、生理痛に悩まされる女性が年々増えていると思われます。

 本来、血流を良くするためにプロスタグランジンが分泌されることは、身体にとってごく自然なことで、過剰な分泌を招いている「冷え」が問題なのです。

 東洋医学には、「冷えは万病のもと」という言葉があります。当鍼灸院も、この理念のもと、施術を行っています。

 骨盤内を中心に、全身の血行を促す施術を行います。昔からよく用いられてきた、「三陰交(さんいんこう)」などの伝統的なツボを使って、子宮周りの血流を改善していきます。さらに、お腹や腰にお灸を施し、全身のめぐりを良くして、温かな身体に導きます。

 生理痛の抜本的な解決には、温かいからだです。辛い痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

生理痛のツボ

 ここでは、代表的なツボをご紹介します。

1.三陰交(さんいんこう)

 三陰交のツボは、足の内くるぶしから指幅4本分上がった骨際にあります。生理痛をはじめ、女性のツボとしてとても有名です。生理不順、不妊、更年期障害や逆子、安産などにも使われます。三陰交の説明図

2.照海(しょうかい)

 照海は、内くるぶしの突起の頂点から、親指幅1本分下がったところにあります。押すと痛みを感じます。照海の説明図

3.血海(けっかい)

 血海のツボは、膝蓋骨の内側端を指幅3本分ぐらい上がったところにあります。血の道に関するツボです。血の滞りを取り除き、血液循環を良くしてくれます。月経から起こる女性特有の不調におすすめです。血海の説明図

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