卵管障害
卵管障害は不妊原因の中で最も多く、約40%~50%を占めると言われています。妊活中の方の中には、卵管のトラブルに悩んでいる方もいると思います。
ここでは、卵管障害の根本原因と鍼灸についてお話します。
卵管障害とは
卵管は、卵子や精子の通り道で、受精の場となる大切な役割を果しています。
卵管はとても狭く繊細な管で、中が詰まったり癒着が起きたりすると、卵子や精子が通れなくなり、不妊を招くことになります。
これを卵管障害といいます。
卵管障害の鍼灸
もし、卵管障害があると、自然妊娠は大変厳しい状況になりますが、体表から確認することはできません。赤ちゃんを希望してから1年以上経つ方は、まずは、病院で、卵管障害がないか調べてもらうといいでしょう。
病院では、子宮卵管造影検査や通水検査などを行って、卵管に問題がないか調べてくれます。もし、卵管の癒着などがみつかった場合、通水・通気治療で卵管を広げたり、卵管再生手術で詰まりをとってくれます。
前述のように、卵管は卵子と精子が受精する場所です。卵子と精子が出会えなければ、妊娠は不可能です。妊娠を第1に考えるならば、できるだけ早く受精の場をつくることが望ましいでしょう。
でも、病院で卵管障害は解決されたはずなのに、なかなか妊娠できない、という方も中にはいるのではないでしょうか。
あるいは、再発しないか心配だったり、今のからだの状態で本当に妊娠できるのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
西洋医学では、卵管障害の原因は、卵管の炎症や子宮内膜症とされていますが、東洋医学では、もう1歩踏み込んで「根本的な原因」を考えます。
そもそも、なぜ、卵管の炎症や子宮内膜症が起きたのかに着目します。
卵管の炎症や子宮内膜症は、本来、無いことが正常です。患った理由が必ずあるはずです。そして、その理由こそ、卵管障害の根本原因です。
では、根本原因を紐解いていきましょう。
女性のからだには、本来、大切な生殖器を細菌などの外敵から守るための免疫力(免疫機能)が備わっています。普段は免疫力が働き、クラミジア菌などの感染症から守っています。
でも、免疫力が低下してしまうと、菌に感染して卵管が炎症を起こし、卵管障害を招くことがあります。
では、なぜ、免疫力が低下してしまうのでしょうか。そこに卵管障害の根本原因は潜んでいます。
当鍼灸院で行っている積聚治療(しゃくじゅちりょう)の基本理念に「病の原因は冷えに帰着する」というものがあります。東洋医学には、「冷えは万病のもと」という言葉もあります。
これの意味するところは、「冷えが生じると、本来からだに備わっている様々な機能が低下してしまい、その結果病気になる」ということです。この冷えを「根元的な冷え」と呼び、病の根本原因と考えています。
現代の女性は、昔と比べて冷えやすい環境で暮らしています。例えば、仕事と家庭の両立など昔はなかったようなストレスがかかったり、食事の変化やエアコンの過度な使用などによって、からだは冷えやすい傾向にあります。
東洋医学では、「からだに冷えが生じると、免疫力は徐々に低下してくる」と捉えてきました。
一方、西洋医学においても「体温が1度下がると免疫力は30%低下する」ことがわかり、昔から言われてきた、冷えがからだに及ぼす影響が科学的にも明らかになってきました。(*1)
積聚治療では、子宮内膜症も冷えの影響で起こると考えています。
もちろん、冷えは妊娠力の低下にもつながります。
せっかく卵管が通っても、妊娠力が低下していては妊娠は難しい状況のままです。
はなもも鍼灸治療院では、「まずは、冷えをとり、からだを整えることが大切」と考え、施術を行っています。ぜひ一度、ご相談ください。
【参考文献】
*1 体温を上げると健康になる 齋藤真嗣 サンマーク出版

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