排卵障害
排卵は、妊娠への第1歩です。もし、排卵が上手くいっていないと、不妊症を招くことになります。
排卵障害とは
卵巣の中で、卵胞・卵子は約半年かけて成長します。卵胞が成熟すると、卵子は卵巣の外に飛び出し排卵が起きます。
ところが、何らかのトラブルがあると、卵子が育たなかったり、育っても排卵が起きないことがあります。これを排卵障害といいます。
排卵障害の原因は?
排卵障害はさまざまな要因が関係します。排卵をコントロールしている中枢機能がうまく働かなくて起こることもあれば、卵巣そのものの機能低下、ホルモンのアンバランス、黄体機能の低下などによって起こることもあります。
具体的には、次のようなトラブルがある場合、排卵障害が起こります。
多嚢胞性卵巣症候群、性腺刺激ホルモン分泌障害、高プロラクチン血症、卵巣機能低下症、黄体化非破裂(未破裂)卵胞など。
また、これ以外にも、自律神経と女性ホルモンには深い関連性があるため、ストレスなどで自律神経が乱れると、排卵に影響することがあると考えられています。
排卵障害はどうやってわかる?
通常、多嚢胞性卵巣症候群などは、月経不順や無月経などの自覚症状があったり、基礎体温表に乱れがみられたりするので、大抵の場合、異変に気がつきます。
でも、中には、黄体化非破裂卵胞のように、月経が普通にあったり、基礎体温も2相性だったりするため、排卵していないことに気づかないこともあります。
「もしかして、排卵していないのかも」と不安に思ったら、まずは、病院で診てもらいましょう。超音波検査やホルモン値検査などで、排卵の有無を調べてくれます。
排卵障害のあることがわかると、病院では、薬物療法や手術療法などが行われます。内服の排卵誘発剤やホルモン剤を使って、卵胞の発育を促して排卵を誘発します。効果が見られない場合は、効き目の強い注射を使用します。
また、場合によっては、手術で排卵を妨げているものを取り除いたりして、排卵が起こるか様子をみます。
排卵障害の鍼灸
でも、今のからだの状態で、本当に妊娠できるのか不安な人もいるのではないでしょうか。
東洋医学では、排卵を妨げているトラブルがあるということは、いつでも妊娠できる健康なからだとは少し違う状態とみます。
そもそも、排卵が誘発されても、その後、妊娠できるかどうかは、その人の妊娠力にかかっています。また、もし、体外受精に進んだとしても、受精卵(胚)が着床して妊娠が継続するか否かは、その人の妊娠力次第です。
病院の治療は、薬で排卵が起きるように手助けしてくれたり、体外受精で卵子と精子を出会わせることで、妊娠の可能性を高めてくれます。
でも、いい受精卵ができて、無事、着床して妊娠できるかは、その人の妊娠力にかかっているのではないでしょうか。
まずは、からだをしっかり整え、妊娠力が安定すれば、病院の不妊治療はさらに力を発揮すると考えています。

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